「ファクトフルネス」が示してくれるコロナ禍の生き方

 前回の「ファクトフルネス チンパンジークイズ」はいかがでしたか?
 初めてクイズを見た方は、予想以上に正答率が低かったかもしれませんが、著者も指摘しているように世界のインテリ層も散々な結果でしたから、点数を気にすることはありません。

 この「ファクトフルネス」については、私が要約するまでもなく、多くの方が要約・感想等をネット上に書かれています。
 すでに何度も読まれた方には「釈迦に説法」で申し訳ありませんが、特にまとまりが良さそうな記事を2本リンクします。
 記事はコチラです☟
 1本目は要約を中心とした記事で、本購入の場合のリンク先も提示してくれています。

書評「ファクトフルネス」意味と要約をわかりやすくまとめてみた


 特に思い込みが生じる「10の本能」について、うまくまとめています(水色部分にキーワードが凝縮)。
 最後にある私も心掛けたいと思う「ファクトフルネスを実践するためのポイント」を再度載せておきます。

・知りませんと言える謙虚さ
・新しい情報への好奇心
・定期的に世界の見方をアップデートする姿勢
・「待てよ…これは例の本能なのでは?」と自己批判すること

 2本目は本の感想と著者の人物像を中心にした記事です。

未来を考えるために、世界の見方をアップデートしよう。子育て世代必読の「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」


 私自身、著者のハンス・ロスリング博士の考え方・生き方に大変感銘を受けました。
 記事にリンク先のある「ドル・ストリート」を早速見ましたが、学校の授業でも使いたい画像がたくさんありました。リンク記事中に張り付けられている「ドル・ストリート」紹介動画もぜひご覧になってください。

 個人的な本の評価はⒶです。
 確かなデータをもとに思い込みの事例を多く挙げて指摘しており、納得させられることが多かったからです。
 ただ、P.52の「男女別数学テスト」のグラフの目盛の作り方がやや恣意的に思えた点や、人口問題は割合(率)だけではなく、絶対数もある程度考慮する必要がある(例えば20年前との貧困率比較の場合、世界総人口数が20年間で16~17億人ほど増加しているため)点では、やや説得力に欠けるように思いますが、誰も完璧な分析などできるはずもなく、もし私が研究発表すれば、おそらく両手では足りないくらい視聴者から問題点を指摘されることでしょう。

 実はこの完璧でないところや批判的にみる視点こそ、著者のいう「ファクトフルネス」ではないでしょうか?

 最後に私の感想ですが、本の思い込み「10の本能」は、まさにコロナ禍の人間心理にピッタリ当てはまると思うのです。

1.分断本能     → コロナ感染者(悪人)と未感染者(善人)
2.ネガティブ本能 → コロナ感染で私たちの生活はどんどん悪くなっている!
3.直線本能     → このままでいたら感染者はどんどん増え続ける!
4.恐怖本能     → 新型コロナは怖い指定感染症、感染死が身近に迫っている!
5.過大視本能   → 毎日発表される感染者数、重症者数、ベッド使用率、これまでの総感染者数
6.パターン化本能 → クラスター発生→飲食店は感染する、陽性判明→入院・隔離の必要 
7.宿命本能     → 感染対策をしっかりしない人が新型コロナに感染する人
8.単純化本能   → (1,7と関連)コロナ感染者は対策をせず油断した悪い人
9.犯人捜し本能   → コロナ感染拡大の犯人は、政府だ! 専門家だ! 飲食店だ! マスクしない奴だ!
10.焦り本能     → 緊急事態宣言を出さないと、営業を停止しないと、大変なことになる

 いかがですか? まだまだ具体例が出てきそうです。

 私たち一人一人がまず「ファクトフルネス」を身に着けることが、コロナ禍の生活では必要ではないでしょうか?

 今年もブログを読んでいただきありがとうございました。
 皆さんもよい年をお迎えください!

ご存知ですか? 「ファクトフルネス チンパンジークイズ」

 私もこの年末年始は家にいることが多いですので、本を何冊か読んでいます。
 今もう少しで読み終えるのが、「ファクトフルネス」です。世界的にベストセラーとなった本で、日本でも数十万部以上売れています。2年近く前に出版されていましたが、私は遅ればせながらやっと購入して読んだ次第です。
 有名な本なのですでにお読みになった方もいるでしょうが、読まれた時を思い出しながら少々お付き合いください。

 今回は本の要約・感想は述べずに(次回)、タイトルのチンパンジークイズの紹介をしたいと思います(すでに実施された方は回想となってしまい申し訳ありませんが…)。
 先入観なくまっさらな状態で行うのがよいと思いますので、あらかじめ本の特徴や狙いなどは一切提示ししません。
 いきなりですみませんが、13問のクイズ(質問)について直感的に解答してみてください。

① 現在低所得国に暮らす女性の何割が、初等教育を修了するでしょう?

A. 20%

B. 40%

C. 60%



② 世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?

A. 低所得国

B. 中所得国

C. 高所得国



③ 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?

A. 約二倍

B. あまり変わらない

C. 半分



④ 世界の平均寿命はおよそ何歳でしょう?

A. 50歳

B. 60歳

C. 70歳



⑤ 15歳未満の子どもは、現在世界に約20億人います。国連の予測によると、2100年に子どもの数は約何人になるでしょう?

A. 40億人

B. 30億人

C. 20億人



⑥ 国連の予測によると、2100年には今より人口が40億人増えるとされています。その主な理由は何でしょう?

A. 子ども(15歳未満)が増えるから

B. 大人(15~74歳)が増えるから

C. 後期高齢者(75歳以上)が増えるから



⑦ 自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変わったでしょう?

A. 二倍以上になった

B. あまり変わっていない

C. 半分以下になった



⑧ 現在、世界には約70億人います。その内訳として正しいのはどれでしょう?

A. アジア30億人、欧州10億人、アフリカ10億人、アメリカ20億人

B. アジア30億人、欧州10億人、アフリカ20億人、アメリカ10億人

C. アジア40億人、欧州10億人、アフリカ10億人、アメリカ10億人



⑨ 世界の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子どもはどのくらいいるでしょう?

A. 20%

B. 50%

C. 80%



⑩ 世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう?

A. 9年

B. 6年

C. 3年



⑪ 1996年には、トラ・ジャイアントパンダ・クロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機にひんしている動物はいくついるでしょう?

A. 2つ

B. 1つ

C. 0



⑫ いくらかでも電気が使える人は、世界にはどれくらいいるでしょう?

A. 20%

B. 50%

C. 80%



⑬ グローバルな気候の専門家は、これからの100年で、地球の平均気温はどうなると考えているでしょう?

A. 暖かくなる

B. 変わらない

C. 寒くなる


 いかがですか? わかっているようでわかっていないような、選択に迷う質問が多かったのではないでしょうか?
 実は有識者、高学歴者ほど正答率が低い傾向がみられたようです。

 詳細な書評は次回とさせていただきますが、この「ファクトフルネス」は、どのように人間の思い込みが起こるのかを見事に解き明かしてくれています。
 本の完成は新型コロナ感染が始まる前の2018年ですが、著者が指摘する「10の思い込み」の多く(ネガティブ本能、恐怖本能、過大視本能、パターン化本能、単純化本能、犯人捜し本能、焦り本能)が、今のコロナ禍の社会状況にピッタリ当てはまることにびっくりさせられました。

 さて、皆さんは何点でしたか?(正答を最後に添付しておきます)
 私は11点取ったのですが、高得点の理由は地理の専門家ゆえに知っている問題が幾つかあったことと、根拠はないけど逆の読みで当たった問題(2問)があったことです。
 では、クイズの解説、本の書評・感想は次回にさせていただきます。

 
チンパンジークイズ 答え

① C  ② B  ③ C  ④ C  ⑤ C  ⑥ B

⑦ C  ⑧ A  ⑨ C  ⑩ A  ⑪ C  ⑫ C  ⑬ A

今年の死亡者数は増える? 減る?

 前回はコロナ禍で大切な思考回路について提言させていただきましたが、それは心の健康をどのように保っていくのか、ということに凝縮されるかもしれません。
 
 テレビなどでは毎日新型コロナの感染者数、重症者数、ベッド使用率、死亡者数が報告され、政府も社会も感染拡大を抑え死者を減らすことに血眼になっていますが、果たして今年の死亡数は増えてしまうのでしょうか?

 私も投稿したアゴラ-言論プラットフォーム-に、死亡数の前年比(変化)ついて、コンパクトにわかりやすく説明している記事がありましたので今回はそれをリンクします。
 記事はコチラです☟

新型コロナウィルスで「長生きになった」日本人


 私も以前、死亡数のパラドックス(コロナ感染者,死亡者を減らそうと経済活動を抑えると、自殺者が増えてしまう)を取り上げたことがありました。
 この記事の死亡者数の変化だけを見れば、マスコミや専門家・有識者の多くは「感染者,死亡者が増えて大変なことになる!」と言っているのに、国民一人一人の地道な感染対策の実施の影響からか、逆に肺炎やインフルエンザは劇的に減り、全体の死亡数も減る可能性が高く、むしろ成功といえるのかもしれません。
 しかし著者も疑問を投げかけているように、身体の健康は改善されても、心の健康は悪化しているわけで、自らの意志で命を絶つ人が増えていることは大きな問題ではないでしょうか。

 私は高校で人口問題についての授業をしたとき、日本では1年間に何人が亡くなるかを聞いてみましたが、ほぼ的確な数字を即答できる生徒はいませんでした。
「老衰やガンなどの死亡理由が多いが、年間に約130万人もの方が亡くなっている。1日平均では約3,500~3,600人が亡くなったことになる」
 といったら、多くの生徒がびっくりしたような顔をしました。

 だから「新型コロナ感染死などほんの一部であり、とるに足らない」などと言うつもりはありません。
 日本国民の生命・健康・生活・仕事を、もっとマクロ的に考える必要があるのではないか、ということです。
 
 私たちにとって「充実した幸せな人生」とは一体何でしょうか? 
 仕事・生活が一番大事な人、今の楽しさ幸せ感を求める人、家族・身内の安全・健康を一番に考える人、リスクを恐れず自分のやりがい・達成感を優先する人などのように、人によって「充実した幸せな人生」の具体像は様々であり、ただ長く生きることだけが「幸せな人生」とは言えないのではないでしょうか?

 私の調べた範囲では、感染力の強いウイルスほど人体との共存が行われていると考えられ、毒性は弱い(人間が死ねばウイルスも死んでしまうから)のが一般的です。
 ひょっとしたら新型コロナは、風邪やインフルエンザのように毎年感染拡大と一時的収束を繰り返していく恐れもあります。
 私たち日本国民は10年、いや数十年のスパンで、新型コロナだけでなく今後新たに発生するであろうウイルス・感染症と、とのような形で付き合っていくべきか、あらかじめ考えておく必要があるのかもしれません。

 今回の死亡数変化のデータ(パラドックス)は、国家(世界)として多くの国民(市民)の人生・生き方を、どのように保障していくべきか、熟考する良いきっかけを与えてくれたかもしれません。
 

アゴラ-言論プラットフォーム-に「コロナ禍で大切な思考回路、6つのポイント」を投稿しました!

 本日(28日)朝、タイトルのように私の記事「コロナ禍で大切な思考回路、6つのポイント」が、アゴラ-言論プラットフォーム-に掲載されました。
 記事はコチラです☟

コロナ禍で大切な思考回路、6つのポイント



コロナウイルスの新たな情報や実質的な感染対策については、医師,感染対策の専門家,各界の有識者の方々が、毎日のように情報を提供してくれていますので(正直人によって信憑性に高低差はありますが)、一般市民が有益な情報を得ることは可能です。
 私は医者,感染症専門家ではありませんから、専門的な見地から見解を述べることなどできませんので、世の中の多くの方にいったいどんな情報を伝えるのがよいのか、また少しでもお役に立てるのか、考えました。

 しばらく考えたうえの結論として、自分は教師ですから人間関係・感情に関わる面を取り上げるのがよいと思ったのです。
 そこで、これまでの自分の体験や得た知識をもとに、コロナ禍の中で私たちはどんな思考回路で生きていったらよいのかを、数日前自身のブログで提示しました。
 今回そのブログを修正した形で、アゴラ-言論プラットフォーム‐に投稿させていただきました。

 私は性格的にも他人に強要するのが好きではありません。ですから今回の投稿もほんの一部ではあっても、皆さんのコロナ禍での生き方のヒントになることがあればそれだけで満足です。

 PS.26日(土)に、地元の市街を車で移動したのですが、土曜日の日中とは思えないような交通量があり、車の移動にかなり時間がかかってしまいました。
 遠出をしない国民が多い中、年末年始の食材等の確保に動いている人達が多かったのかもしれません。スーパーマーケットや量販店に多くに人が訪れる現状がよく分かった出来事でした。

人生とは? (著名人の言葉)

 コロナ禍に明け暮れた2020年もあとわずかですね。
 今日はお手伝いをしている中学野球部の今年最後の練習でした。
 部員には、来年に向けて3つの課題を出しました。

① 毎日継続して習慣化できることを1つ考えよ(勉強、家庭、学校、部活を問わず)
② 部活動で、いの一番に成し遂げたいことは何か?(短期目標:2,3か月の間に)
③ 部活動での最終目標(3年の夏まで)は何か?

 部員たちが新年にどんなことを話してくれるか楽しみです。
 
 私も今年は授業、部活、家庭等それなりに頑張ってきましたが、コロナ禍の影響もあり、講演活動が行えなかったことや執筆が思うように進まなかったことが残念です。
 来年はこれにくじけず頑張るつもりです。「新年の誓い」も毎年立てていますが、それは来年になったところで公言? したいと思います。

 さて新年早々、授業の生徒たちにも「人生を前向きに生きるメッセージ」の動画があれば見せたいと思っていましたが、いくつか良さそうなものを見つけました。
 主に若者向けですが、私のような初老の方が視聴してもモチベーションは高まると思います。
 今回は堀江貴文氏、スティーブ=ジョブズ氏、孫正義氏のダイジェスト版を紹介します。
動画はコチラです☟

志高く、今を生きろ || モチベーション


 堀江氏については好き嫌いがはっきりしているかもしれません。私は人間的にはあまり好きなほうではありませんが、彼の創造力、生きる力には感服せざるを得ません。
 この講演では、「失敗について」「今を生きる」の箇所に私は特に納得できました。
 スティーブ=ジョブズ氏については、講演の一部ですが「死は生命最大の発明」「無駄に他人の人生を生きない」はインパクトのある言葉でした。
 孫正義はごく一部だけですが「人生に夢、ビジョンを持つべき」という言葉は、やはり説得力のある言葉です。

 私も含め多くの平凡な人間はこの3氏のような大成功まではなかなか達成できないかもしれません。しかし一つのメッセージがきっかけとなり、悔いのない充実した人生を送れるようになることはあると思います。
 私自身が60歳から新たな人生が開けました。
 今回の動画が少しでも何かのお役に立てれば幸いです。

スマートウォッチの活用法

 何か月か前、スマートウォッチを使い始めた旨をブログにも書いたと思います。だいぶ時間がたってしまいましたが、使ってみた感想を含めて特徴を記したいと思います。

 まずは、スマートウォッチがどのようなものなのか、あまりご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、スマートウォッチの特徴を簡潔にまとめているWEB記事がありましたのでリンクします。
 記事はコチラ☟

スマートウォッチとは?主な機能と自分に合ったモデルの見つけ方



 よくご存じのない方も、記事の最初の2項目を読んでいただければ特徴がわかると思います。
 要はスマートウォッチは、スマホと連動して時計機能だけでなくスポーツ機能(ウォーキング,ランニング,水泳,サイクリングなど)や健康チェック(血圧,心拍数,体温等)など、多岐にわたる機能が搭載されており、スマホに記録も保存されるためデータ管理もしやすいのです。

 実は私はたまたまFACE BOOK関連の情報により、クラウドファンディング(不特定多数の人がインターネット経由で他の人や組織に財源の提供や協力などを行う)で販売されるスマートウォッチについて知ったのです。
 私がこのスマートウォッチに購入意欲を掻き立てられた理由は以下の通りです。

ア.多機能である
 (特に安価なスマートウォッチにはあまり備わっていない体温や睡眠時間の測定機能があること)
イ.連続使用できる時間が長い
(安価なスマートウォッチは1~2日しかもたないが、この時計は平均で約1週間は連続使用できる)
ウ.デザインがよく軽い

 実際に私は時計・ストップウォッチ機能よりも、運動や健康測定機能を中心に使用しています。
 メリットは、
 ① 健康測定機能が多く便利である
  {特に、体温や心拍数、血圧がすぐ(数秒以内)に計測できる}
 ② 運動測定機能も多く便利である
  {特に歩数や消費カロリーが瞬時に把握できること、運動項目(ウォーキング,ランニング,室内ラン,サイクリング,水泳など)が多いこと}
 ③ 連続使用時間が長く(約1週間)、電池切れにあまり神経を使わなくて済むこと
 ④ スマホにデータが残っているのでチェックがしやすく、その後の計画が立てやすいこと

デメリットとしては、
 ⑤ たまにですが、アプリの不具合が起こってスマホと連動しなくなり、時刻もずれてしまうこと
 ⑥ 秒表示がないので、授業時をはじめ時計としては少々使いずらい(勤務校はノーチャイムのため)

 といったところです。
 確かに上記のようなデメリットはありますが、私は概ね満足しており、もう何か月も日常的に使用しています。
 特に体温・血圧をはじめ、健康チェック(誤差は多少あると思います)が自分で簡単にできる点はお勧めです。

 購入を検討している方へのアドバイスとしては、
 ア.機能や精度、連続使用時間などから、ある程度の値段(4千円以上?)の商品が良いかと思います
 イ.スマホとの連携・相性もあるので、よく情報収集(下調べ)してから購入することをお勧めします

コロナ禍での生活で意識したいこと

 前回は日本人の特質として、「同調圧力」が強くなることや、他者への攻撃性が増すことなどを取り上げました。
 これらの日本人の特質は一朝一夕には変わりませんから、個人的には無理になくそうとするよりも新たなものを生み出し、マイナス要因の比重を小さくしていくのが現実的ではないかと考えます。

 今一度日本人の同調・集団意識の特質を整理してみますと、

 ① 正義よりも安心・安全を得るため多数(主流)派に属そうとする
 ② 被害者を助けることより先に被害者にならないことを意識する
 ③ 自分や身内が被害の当事者ではないのに、安全地帯(匿名)で一部の加害(原因)者を攻撃する
 ④ 自分は強制されたくないのに人には一方的に同意を求める
 ⑤ 注目される出来事への野次馬根性が被害・差別を拡大する
 ⑥ 有識者,専門家,マスコミを無批判に信じてしまう
 ⑦ 内的要因よりも外的要因(世間様)が生活を規定している
 ⑧ 誠意を示せば分かり合えてコンセンサスが得られると信じている
 
 ところが、実際の多種多様な人間関係では、次の法則・真理らしきものがあるのではないでしょうか?

 ⑧ 話し合いはまとめるものではなく、違いを認識して割り切るものである
 ⑨ 「迷惑」は事後の結果であり、事前には発生しない
 ➉ 利己的≧利他的 でなければ人は健全な生活を維持できない
 ⑪ 世の中は原因(犯人)が特定できない(わからない)事象のほうがずっと多い
 ⑫ 自分の「正義」は絶対ではなく、一人一人異なる「正義」が存在する

 すると私たちがコロナ禍における実生活で最低限心がけたいことが何となく見えてくるはずです。

ア.マスコミ(特にテレビ)の報道や専門家(特にテレビ出演)の発言をうのみにしない
  (*高齢者をはじめ、昼の情報番組を毎日見ている人々は洗脳されやすい)
  各圧力・利益団体、業界でそれぞれ都合の良いことを言っている場合が多々あるので、1つの事象(例えばGO TO事業)について、誰(団体)が何を言っているのか、言っていることが変節していないか、表にでもまとめてみてはいかがですか?

イ.他者(社会)に対する自分の言動の責任は自分自身が負う
  ア.との関連で、有識者(首相も)の発言を信用しきった場合でも、自ら他人(外部)に発言・行動したら、小さな子供でもない限り、そのリスク・責任は自分自身が負うことになります(だまされた! と思っても他者に被害を与えた責任からは逃れらない)。

ウ.自分や身内が実被害を受けなければ、他者をむやみに批判しない
  自分が直接被害を受けていない第三者であれば、事実を正確に把握できるわけがありません。例え正義感からであっても直接間接を問わず批判・煽り・拡散を行えば、相手の人権を侵害し犯罪として処罰されることもあり得ます。

エ.「わからなくていい、まとまらなくていいんだ」という意識(余裕)を日常生活で心掛ける
 日本人に限ったことではないかもしれませんが、マスコミを筆頭に事の原因(犯人)探しが大好きです。しかしこの世は謎だらけです。凶悪犯罪1つをとっても、殺害の理由・動機が分からないことは多々あるのではないでしょうか?
 また、日本人は「みんな一緒に!」「一致団結」が好きですが、全員が本心から納得・同意できるとは考えにくく、発言を我慢し妥協したストレスをため込みやすい人がいることは頭に入れておくべくでしょう。

オ.基本的には人のためや世間体より、まず自分と身内のための生活・行動を優先する
 もちろん他者のために、社会のために働くことは崇高な行為であり、そのこと自体に全く問題はありません。しかし利他的な行動は、自分や家族が健康で一定水準の生活ができるという前提がなければ、なかなかできることではありません。
 世の中にはその日生きるのに精一杯という人が一定割合いますし、一定水準の生活はできても、自分のお金と時間を他者のために振り向けられる余裕のある家庭は正直半分もないかもしれません。
 したがってマスコミ(富裕層の1つ?)などが、テレビ番組などでかわいそう感を煽るような報道を過度に行うと、「善意の押し売り」というプレッシャーが余裕のない一般家庭にもかかり、「私たちも何かしないと申し訳ない!」という過度の贖罪意識を生んでしまう危険があります。
 ですから、まず自分の家庭を優先すべき意識を持つべきだと思うわけです。

カ.この世に絶対的な真理や正義などなく、臨機応変に対応できる柔軟性を身に着ける
 玉石混交の現代社会は、事実・真実の把握が極めて難しくなっています。今回の新型コロナ1つをとってみても、発生直後から現在に至るまでわずか1年の間に、新たな事実や見解が次々に出てきました。
 私自身コロナ禍の対応について自分の見解を述べていますが、この先ウイルスの変化や被害状況によっては、考え方を変えなければならない時があるかもしれません。その時には変わった理由を率直に述べ、誤るべき点は素直に謝るしかないと思っています。
 ところが今の政府,有識者,専門家などは自分達が責任を負わされるのを恐れ、火中の栗を拾おうとしないように見えます。
 私たちはこういった動きを注視しながら冷静に行動していく必要があると思うのです。

 最後になりますが、いくら冷静かつ客観的に話をしても全く通じない人が皆さんの周りにも一握りは存在すると思います。残念ですが最後は各自の自覚・納得の問題ですので、トラブルにならないように一定の距離を置くしかなさそうです。

日本人は不測の事態に弱いのだろうか?

 またコロナ禍に関連した話題になりますが、キーワードにもなっている「同調圧力」「自粛(マスク)警察」などの動きが、国民に心理的プレッシャーをかけていると感じます。
 ところがこういった動きは、世界的にみるとかなり特殊なようなのです。
 この特殊性を裏付けた大阪大学三浦教授による調査では、サンプル数はそれほど多くないのでデータに一定の誤差があるとは思いますが、日本は他国と比べて「自己責任」を肯定する割合が圧倒的に高いという結果が出ています。

 このことに関連し、少し前(夏頃)の記事ではありますが、外国生まれの著述家の方が、外から見た日本人の特色を冷静に分析していましたのでリンクします。

「コロナ感染は自業自得」世界で最も他人に冷たい日本人の異様さ


 
 著者には日本人への偏見や先入観念がなく、ある意味まっさらな状態ですので、彼女の観察・分析はかなり客観的かもしれません。私自身、日本人の特質をあらためて認識しなおした箇所もありました。
 もちろん外国がよくて日本が悪いということではなく、日本人の気質・文化が世界の中ではかなり特殊だろうということです。
 日本人に顕著な空気を読む行動や利他的な行動に相手が応えてくれない場合、一転して攻撃的になりやすいことについては、以前書籍紹介した中野信子氏の「空気を読む脳」に詳しく書かれています。
 再度リンク先を記しておきます。

 

書籍紹介「空気を読む脳」(中野信子 著:講談社+α新書)



 やはりまじめで不安感の強い日本人にとっては、現行の国民の不安を煽りまくる報道や、法的強制がなく各人の自粛行動に任せるやり方を続けていけば、他人を許せない人たちの過激な言動が増幅される恐れがあるのです。
 
 今回はリンク記事を読むのに時間がかかると思いますので、この日本人気質を踏まえたうえで、国民はコロナ禍でどんな言動をとり生活すればよいのか、また次回以降に考えていきたいと思います。
 

世界のエスタブリッシュメントの二面性があらわに?

 たまたまあるニュース投稿サイトを眺めていましたら、興味のある記事が目に留まりました。
記事はコチラです☟

菅首相だけじゃない、世界で露見するエリートの偽善  コロナ禍の中、自身でルールを破るリベラルエリートの言行不一致



 ちょっとショッキングなくらい各国首脳・首長の多くの不祥事? が記載されています。事の真偽の確認まではなかなかできませんが、一人一人具体的に個人名・レストラン名が明記されていることや筆者の経歴からしますと、わざわざ虚偽の記載をすることで訴訟リスクを抱えるような可能性は低いと思われますので、逆に記事の信憑性は高いのではないかと推測されます。

 記事が長いので今回は読んでいただくことに重きをおきますが、これら為政者の裏切り行為が事実であるなら、彼らは本音では新型コロナを恐れていないことにならないでしょうか?
 つまり為政者は、恵まれた環境にどっぷりつかっているため、コロナ感染が遠く離れた場所で起こる人ごとになってしまったのか、あるいは新型コロナの弱毒性を知ったため、さほど新型コロナに恐れを抱かなくなったのか、のどちらかしかないと思われます。

 参考までに、新型コロナに感染した世界の著名人の一覧を掲載した記事がありましたのでリンクします。

新型コロナウイルス 感染した要人・著名人


 現在延べで新型コロナ感染者は7600万人に達していますので、概ね全人類(77億人)の百分の1に当たります。
 世界の国家数は約200ですので、各国首脳が仮に世界の平均的な感染率なら2人しか感染していないはずです。
 ところがVIPの感染(陽性)者は、トランプ大統領(米)、ボルソナロ大統領(ブラジル)、ジョンソン首相(英)、マクロン大統領(仏)、チェコ大統領、エスワティ二首相、クロアチア首相、南ア共和国大統領、ウクライナ大統領などかなり多く、平均感染率よりはるかに高いのです。

 VIPに感染者が多い理由はまだきちんと分析されていないようですが、私としては以下の2点が思いつきます。
① 公務等で多くの人と接する機会が多い
② 恵まれた環境による感染への危機感のなさ(上記の下線部)

 しかしながら、この①・②とも側近・身内が極めて用心深く感染対策を施していると思われますから、新型コロナはどんなに徹底した感染防止対策を行っても、感染無症状者が多いという特質などから、完璧には感染を防ぎきれないウイルスなのかもしれません。

 もしそうならば発想を変え、新型コロナの根絶を目指すのではなく、インフルエンザのように毎年一定数の感染者が出ることを想定し、うまく共存していくことを考えたほうがよいのかもしれません。

コロナ禍の大学入試、ぜひ柔軟な対応を!

 コロナ感染が一向に収まる気配を見せない中、新しく実施される大学共通テストをはじめ、全国の大学入試(一般入試)が刻一刻と迫っています。
 以前ブログで、私は大学共通テスト実施に当たって危惧している点を書いたことがありました。
 すみませんが、その記事を再度リンクさせていただきます。☟

大学入学共通テストの新型コロナ感染対策に思うこと



 つまり、数十万人もが受験する大学入試ともなると、コロナ感染者が一人もでない可能性は極めて低く、しかも無症状者が多い新型コロナは、悪気はなくとも入試関連で知らず知らずのうちに感染を広げてしまうリスクがあるから、その対策をあらかじめしておいたほうがよいということです。

 そんな心配をしていましたら、案の定と言ってよいのかどうかわかりませんが、大学入試の正常な実施を危ぶむWEB記事が本日掲載されていたのでリンクします。
 記事はコチラです☟

迫る各大学の入試 感染さらに拡大なら中止もありうる?



 やはり私の危惧していたように、国公立大の2次(大学個別)試験、私大試験が実施できるのかどうか関係者の間で不安が広がり、大学も対策に追われているようです。

 一高校講師として大学の運営に直接口をはさむような物言いはしませんが、少なくとも文科省、教育委員会、大学、高校等の関係者全体で、全国の大学入試のコロナ対応のコンセンサスをきちんと図っておくべきではないでしょうか?
 なぜならば、大学入試は受験生にとって1年に1度だけの機会であって一生を左右するものであり、目指す大学に受験する機会すら与えられないようなことがあってはならないからです。

 ですから、今やっているようなコロナ感染防止対策を万全にすることはもちろん大事ですが、それだけでなく、受験生や試験関係者にコロナ感染が発生したことを想定し、生徒の受験・入学機会をどのように確保するのか、しっかり決めておく必要があると思うのです。

 私のざっくりとした素案を示しますと、
ア.受験生に限って現在のコロナ感染対策の基準を緩める(和田のブログで提示した案)→
  原則発症者以外は受験を認める(感染したが無症状者は別室受験、濃厚接触者について追跡やPCR検査はしない)
(*これまで何度も述べているように、新型コロナを指定感染症2類→5類に格下げすれば、インフルエンザと同じとなり対応しやすく、特別に受験生だけ緩める必要はなくなりますが、今の政府の動きを見ると短期間では難しそうです)
イ.世間のコロナ感染対策基準からは緩められないなら、大学入試制度を簡略化する
 例えば、 試験は大学共通テストのみとし2次試験は実施しない、共通テストを利用しない私大は調査書(評定等)・個別面接(リモートも検討)・課題(自分にしか書けない志望理由書や過去の経歴など)提出等で合否を判断する

 私が特に危惧しているのは、各大学に対応を任せてしまった時、コロナ感染の状況により、大学ごとに入試の方法、実施の有無が異なり、受験生の不公平感が大きくなってしまうことです。
 ですから、あらかじめ統一した基準で対応するのがよいと思うのですが、どうしても独自の入試を実施したい難関校などもありそうです。もし一定程度大学ごとの裁量を認める場合でも、クラスター発生等で一般入試ができなくなった場合など、受験生の入学機会そのものが奪われないような代替案を事前にしっかり決めておくべきではないでしょうか?

 繰り返して言います。大学受験は受験生にとって一年に一度だけの一生を左右する問題です。何としても大学の受験・入学機会がなくならない”転ばぬ先の杖”の対策をぜひお願いしたいと思います。

プロフィール

わだしん

Author:わだしん
和田慎市です。公立高校退職後、私立高校で講師をしています。教鞭をとるかたわら、教師人生で学んだノウハウを多くの方に活かしてもらおうと、執筆・講演活動を行っています。H29年末に第三作「いじめの正体」(共栄書房)を出版しました。最近はアゴラ‐言論プラットフォーム‐に時々投稿しています。ご意見・情報交換はこちらへお願いします。なお、詳しいプロフィールはこちらから。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
リンク