富山県南栃市の全小中学校で「1学級1担任制」を見直し!

 学校はこれまでも「選択授業」 「習熟度別クラス」「個別指導」「グループ学習」など、クラスメンバーで固定することなく、授業集団の形成に取り組んできたと思います。
 特に高校はもともと教科担任制ですし、中学校もそれに近い形ですから、教員数さえ確保できれば上記の取り組みも実施しやすかったかもしれません。
 しかし、小学校はちょっと様子が違います。子供の年齢や心身の成長度合いを考えれば、在校中のきめ細かな生活指導が欠かせないこともあり、担任がクラスの子供たちと接する時間をできるだけ多く持てるように、一部専門教科を除きほとんどの教科を教える「1学級1担任制」をとるのが定番です。

 ところがタイトル記事のように、富山県南栃市ではこの「1学級1担任制」をやめるというのです。
 まずは記事(映像)をご覧ください。☟

南砺市 全小中学校で「一学級一担任制」見直し 全国でも珍しいか


この件に関して、小学校教員でなく現状認識が甘い私がその良しあしを具体的にコメントすることなどできませんが、私はやってみる価値はあると思うのです。
 もちろん私のような立場の人間でも思いつく弊害として、クラスの子供たちと接する時間が減ることで、ただでさえ重篤な事態が発生すると世間から大バッシングを受けることの多い心の問題やいじめ問題への的確・迅速な対処が遅れたり、情報の不足から生じる子供や保護者との行き違いや不信感の高まりが生じたりするなどの問題が考えられます。

 しかし一方で「1学級1担任制」は、担任に力量(指導力、責任感、人間性など)がなかったり、児童生徒・保護者との相性が悪かったりすれば、1年間四六時中この関係から逃げられないだけに、原因はともかくどちらにとっても不幸であり、大きなストレスとなるでしょう。

 小学校の先生を前に口幅ったいようですが、IT教育をはじめ学校現場も日々変化しています。学校全体のバランスや効率を考え、児童生徒が多人数の教師と接する機会が増えれば、人間関係を作るのが極めて難しい子供でも、だれか一人は波長の合う先生に巡り合うことができるかもしれません。

 現状にこだわっていても先へは進めませんから、まずは新しい試みに挑戦する南栃市を後押しし、問題が出てきたら南栃市を闇雲に批判するのではなく、皆で解決策を考え修正していけばよいのではないでしょうか? 仮に「やはり小学校での教科担任制は難しい」となっても、その試行が「1学級1担任制」の新たな進化につながるはずです。

 教員働き方改革が叫ばれる中、柔軟なアイデアをどんどん出し失敗しながら問題を克服していく方が、長い目で見て学校・職場環境は改善されていくのではないかと私は思うのです。

ドーハ世界陸上選手権、女子マラソンで棄権続出!

 ラグビー日本代表の歴史的勝利で盛り上がっている日本国内ですが、時を同じくして中東のドーハでは世界陸上選手権が行われています。
 今朝、男子50キロ競歩で鈴木選手が金メダルを獲得するという吉報がもたらされました。私は後半の走りを見ていたのですが、スタートからトップで独走していた鈴木選手が、最後の5キロで疲労に顔がゆがみ、ペースが落ちたのがはっきりわかりました。それでも彼は最後の1周(2キロ)を気力で歩き、後続の追い上げをふりきって見事金メダルを獲得したのです。

 私は鈴木選手の激走に感動したのですが、映像を見ていた際、周りで途中棄権する選手や、倒れそうになってスローダウンしている選手が何人も目に入ったのです。
 時間帯は太陽の出ていない深夜のレースであるにもかかわらず、高い湿度の中で体調を崩す選手が続出したのです。
 
 実は初日に行われた女子マラソンは深夜0時スタートに変更したにもかかわらず棄権選手が続出し、完走率は何とわずか50%台だったのです。
 そこでまず、開催が危ぶまれていたことが書かれた記事と、女子マラソンレースの記事についてご覧ください。

暑すぎるドーハ世界陸上 女子マラソンと50キロ競歩が中止危機か 東京五輪も影響か



酷暑の世界陸上マラソン 4割が途中棄権し「2度と走らせたくない」


世界のトップアスリートが集まる大会で完走率が50%台というのは明らかに異常です。一番気温の低い夜中のレースでこの状況ですから、失礼ながら持久的なレースを開催するような場所ではなかったということではないでしょうか?

 さて記事にもありましたが、来年の東京オリンピックは大丈夫なのでしょうか? すでに時期をずらせない以上運営上の工夫をするしかありません。
 特にマラソン・競歩などの持久的なレースについては、できる限り開催時間・開催日(例えば直前でも低温、曇り・小雨が予想される日に変更等)の融通をはかり、選手が少しでも良いコンディションで競い合えるようにしてほしいと思います。
 そしてどうしようもない猛暑となった時には、レースを中止するくらい選手の健康を最優先した英断を運営本部にはぜひしてほしいと思います。

 そして将来的には、地球温暖化の影響等もあり、年々夏のオリンピック開催が厳しくなることを契機にして、開催時期の変更や、さらには莫大なテレビ放映料やスポンサー料に左右される商業オリンピックの在り方そのものにメスを入れる時期に来ているのではないでしょうか?

勝負に絶対の勝ち(負け)はない!

 多くの方がご存知のように、本日ラグビーワールドカップで日本が優勝候補の一角アイルランドを19-12で破るという歴史的勝利を収めました。
 正直試合前は勝てる可能性は0に近く、「1トライでもあげられれば上出来であり、次のスコットランド戦での勝利につながる試合ができればよい」というのが大方の見方ではなかったかと思います。
 もちろん開催国である地の利(十分な準備、気候条件、サポーターの力など)や、期待感・責任感がチームの士気や団結力を高めたこともあるでしょうが、私の知る限り得点が多く入るスポーツほど番狂わせが起こりにくく、かつてラグビーはその典型ともいわれていたのです。
 そういった特性を考えれば、ラグビーでランキングトップクラスチームに勝つというのは、まずありえない偉業だということです。
 もちろん、ラグビーの全体レベルが向上し、昔ほど力の差がなくなってきたことや、リーグ戦独特の決勝トーナメント進出へのポイント・点数獲得上の駆け引きもありますから、現実的に番狂わせが起こりうる可能性は、思った以上に高かったかもしれません。

 それにしましてもラグビー日本代表は、勝負ごとに「絶対」がないことを見事に私たちに教えてくれました。
 昨日ブログに書きましたように、本日私たち中学野球合同チームは中体連新人戦の試合があったのですが、強豪チームに0-7と無念のコールド負けをしたのです。
 確かに技術力・体力差は歴然としていましたが、気持ちの面で負けていたことも事実でした。「やはり強豪チームに勝つのは難しいな」と気落ちして帰った後、先ほどのラグビーの歴史的勝利を見たのです。
 
 その後、自分がこれまで指導者として関わった野球の試合だけでも、チームは9回までノーヒットで一方的に押されていたが相手を0で抑え、延長13回の初ヒットでサヨナラ勝ちしたゲームなど、何度か奇跡的な勝利を経験したことを思い出しました。

 つまり、私はラグビーの勝利から「試合は結果がすべてではないが、結果が人やチームを成長させることも事実であり、そのための努力を惜しんではいけない!」と、思い直すことができたわけです。
 もう一度生徒たちの精神面や生活面の改善に取り組む必要性を再認識するとともに、最初からあきらめてはいけないと自戒を込めて思った次第です。

今年度前期(上半期)が終了!

 ここ数回、教員の人間関係に関わる記事を連続で取り上げてきました。教員ではない方にとっては、教員内輪の事情などなかなか理解しにくい点もあったかもしれません。
 ただ、前回書きました「相手との信頼関係の構築」に関しては、年齢や職業に関係なく必要なことではないかと思います。
 IT技術が進みAIの比重が高まりつつあるとは言うものの、やはり感情を持つ生身の人間である限り、仕事・遊びを問わずどんな局面においても、相手の人間性や信頼度が成功・成立・協力の最終的な決め手となるのではないでしょうか。

 さて今回は私の報告のようなものですが、本日で勤務校の今年度前期日程が終了しました。前期定期テストが終了し、教員はテストの採点・成績評価に入ります。30日の指定休をはさみ10月1日から後期の授業がスタートします。

 私のような60代の年齢ともなりますと、1年の過ぎるのが本当に早く感じます。今の私立高校にお世話になってすでに4年半が経過したのですが、ついこの間勤め始めたような気がするのです。
 ある方が言われたように、高校生の1年は人生の十何分の1、私たちの1年は六十何分の一ですから、確かに感覚的に短く感じるのでしょう。

 短く感じるもう一つの理由は、現在勤務校において非常勤講師という気楽な立場であり、仕事上のプレッシャーがほとんどないこともあるでしょう。人間楽しい時、気楽な時ほど時間が早く過ぎるのは世の常だからです。
 そんな気楽な立場の人間がブログ等で偉そうなことを言って申し訳ないのですが、それでも私の場合、勤務校で中学野球部の副顧問をしているため、通常の非常勤講師よりは学校・生徒との関わりは濃いのではないかと思います。
 以前何度か書きましたように、私は公立高校を退職後初めて中学生の指導に関わることとなり、最初は戸惑の連続でした。今でも中学校のベテラン教師のようなわけにはいきませんが、中学生年齢の特質や、接し方・指導方法がある程度つかめてきました。

 そのおかげもあって、講演会の時なども中学校の先生方の指導をイメージしながら話すことができるようになりました。

 さて、明日は地区中体連(軟式野球)の新人戦です。わが校は現在部員が1,2年で6名のため、他校野球部(5名)と組んで合同チームとして出場します。相手は強豪ですので厳しい試合になるとは思いますが、生徒達は他校生同士打ち解け合い、チームワークもかなりできてきました。
 生徒達が悔いを残さず現在の力を100%出し切れるように、微々たる力ですが私も協力するつもりです。
「頑張るぞー!!」

教員管理職へ要望したいこと

 前々回は「ちょっと不満・不安のある管理職」10タイプについて書かせていただきました。
 そこで今回欲求不満の解消法をお伝えできればよいのですが、相手の役職が上で概ね年上ともなれば、前回の対一般教員のように直接働きかけることは難しく、また働きかけられたとしても管理職の変化をもたらすのはそう簡単にはできないでしょう。

 そこで一般教員の先生方を代弁する形で、私が拙著「すばらしきかな教師人生」に書いた10の要望(項目のみ)を改めて掲載します。
 指導力のある名校長先生には「釈迦に説法」かもしれませんが、現在管理職で不安を感じ自信が揺らいでいる方、これから管理職になろうとしている方、今まさに管理職に具申したいと考えている方など、少しでも参考になれば幸いです。

① 校長が必ず校務の最終責任を負うような言動を通して、所属職員に安心とやりがいを与える
② 管理職自ら勤務校を母校と思い、骨をうずめる覚悟で学校運営に取り組む
③ 教育委員会とはギブ&テイクの対等な関係を保てるようにする
④ 学校危機等では、結果を恐れず「失敗でもクビにならなければいい!」くらいに開き直る
⑤ どんなに誠意を示しても絶対納得しない保護者(住民)がいることを想定し、ぶれない一線を引いた対応をする
⑥ 学校を理解し協力してくれるような外部の有識者やマスコミ関係者を作る
⑦ 無責任で仕事をしない一部の教員のわがままや自分勝手な言動を許さない
⑧ PTA会長・役員とは仕事以外でもできるだけ親交を深め、気楽に相談できる関係を作る
⑨ 能力は高いが出世を望まない”生涯一教師”を校内で役割を与えて活かす
⑩ どんな厳しい状況下でも、教育の基本(子供を立派な社会人に成長させる)を見失わない

 詳細な説明はかなり長くなりますので、すみませんが今回は省かせていただきます。
 ただ、言っておきたいことは子供たちの指導だけでなく大人同士であっても、人間関係で最も大事なことはお互い信頼関係が築けるかどうかでしょう。
 現場で働く先生方が管理職を信頼し仕事のやりがいを感じ、「この上司のためにも頑張ろう!」という気持ちになるかどうかが大きなカギです。その教員のエネルギー・やる気が学校・児童生徒に向けられ、それが子供たちの成長につながっていくのではないでしょうか?
 これからますます学校への外圧は厳しくなると思いますが、ぜひ目の前の子供たち、そして教師の立場になって学校運営に当たってほしいと願っています。

「ちょっと困った教師」の対策編

 昨日の飲み会で1日空いてしまいましたが、お約束通り「ちょっと困った教師」の対策編を書きたいと思います。

 ただ、先生に限らず社会人の方なら、人との接し方・対処法には「完璧」がないことはよくお分かりの事と思います。生身の人間はマニュアル通りにいかないことも多いですので、私のアドバイスは一般論・経験論として受け止め、それをヒント・ベースにして自分に合った形にアレンジする柔軟性を持っていただければ幸いです。

 それではまず、一般教員編です。

① 周りと協調できない教師
  一人でやり方を矯正させようとしても難しいので、学年・分掌メンバー皆で輪の中に入れるようにやんわりと繰り返し誘ってみる。それでもだめなら校務上でトラブルが生じたタイミングで管理職などに相談する。

② 地位や名誉に固執し、出世欲が強い教師
 このタイプの人は元々生き方の違いがあり、やる気がないわけではないので、一定の距離を保ちながら適度に相手をするしかない。いちいち目くじらを立てて反論しても相手は堪えないし、変わる可能性も少ないことを頭に入れておく。

③ 競争心がやたらと強い教師
 このタイプの教師がクラス対抗戦に意気込んでいても、こちらは結果にこだわらず「負けるが勝ち」くらいの気持ちの余裕を持つ。他の教師が皆平然として悔しがらない姿を見たら、その教師は拍子抜けをして異常な生徒への喚起もセーブされる可能性がある。また該当教師クラスの授業を担当していたら、できる範囲内で生徒達のストレスを発散させてあげる。

④ 進路実績至上主義の教師
 特に3年の担任なら、この教師から学力向上や進路情報に関することには耳を傾けるが、具体的な進路先の指導は生徒の実態(適性や希望)を踏まえて自身がイニシアチブをとる。また「進路実績最優先」が学校の指導方針なら、何かの機会に管理職に率直に意見をぶつけてみる(糠に釘の場合もありますが…)。

⑤ 外部からの期待や要望に忠実に応えようとする教師
 もし人柄が悪くなく気楽に話ができる教師なら、笑いながら自分の失敗談を話してあげる。また、アフターなどで具体的に息抜きや遊びの必要性を実感させてあげる。 

⑥ いつも文句ばかり言っている教師
 学年(分掌)全体で協力が必要な仕事なら、とりあえず皆でヨイショしてやる気にさせ巻き込む。この教師がいなくても影響がない場合は、衝突のストレスを溜めないようにほおっておくのも一案である。 
 また自分が非難や攻撃の対象となった場合、実被害がなければまともに相手にせず聞き流してもよいが、一向に収まらずエスカレートした場合は周りの同僚と協力し、皆で一緒に相手の問題点を冷静かつストレートに指摘し遣り込めるのもよい。

⑦ 仕事に後ろ向きで、常に楽をしたがる教師
 人当たりがよい人だと同僚が面と向かって文句を言うのは難しいかもしれないので、管理職に具申し解決してもらうのが現実的かも。管理職がまともな方でまだその教師の実態に気づいていない場合は、観察後、校内人事等に反映される可能性はある。

⑧ 生徒に嫌われたくない教師
 もし自分が授業・生徒指導等でこの教師のクラスの生徒とかかわりがあれば、教師が内心では手に負えなく困っている生徒を水面下で独自に指導し矯正させる。しばらくするとこの教師が、指導してもらったことに気づき、恩義を感じて多少協力的になる可能性はある。

⑨ 問題のある生徒から逃げる教師
 まずは同学年・同教科の先生皆で、この先生に少しずつ危機感を持たせるサインを出していく。年配で言いにくかったり改善の余地が見られなかったりしたら、学校の責任問題になる前に、教務主任や管理職に情報提供し対処をお願する。

⑩ 生徒への思いが強すぎる教師
 意欲や熱意は十分に持っているので、方法を間違えないように職場内でこの先生が一番信頼していそうな上司や先輩に忠告やアドバイスを頼んでみる。

*全体として「困った教師」には、できるだけチーム(複数)で対応することです。また、多少の気遣いは必要ですが、児童生徒が明らかに実害を被る時には、組織や個人としてきっぱりと拒否や反対することも大事です。

長なってしまいましたので、「管理職への要望」は次回とさせていただきます。


続「ちょっと困った教師」管理職編

 本日は前回に引き続き、続「ちょっと困った教師」管理職編 を書きたいと思います。
 
 近年学校を取り巻く環境の変化とともに、管理職のタイプ・特徴も少しずつ変わってきたように思います。
 管理職は文科省・教育委員会と一般教員の間で板挟みとなることも多々あり、確かに責任が重く気苦労の絶えない大変な役職ではあります。しかしながら、校長は個々の職場(学校)の実質最高責任者であり、その運営・かじ取り次第で学校は良くも悪くもなるのも事実です。
 一般職員からすれば、学校・教師を守る責任感や指導力のある管理職の姿を期待するのですが、現実には何割? もの管理職に不満や物足りなさを感じているようです。

 そこで不満を感じる管理職(校長・副校長・教頭)を前回同様10タイプに分けました(やはり拙著「すばらしきかな、教師人生」に記載しています)。

① 教育委員会にいい顔ばかりするイエスマン
  教委に逐一伺いを立て、教委の要望や依頼をしょっちゅう引き受けるなど、教育委員会にいい顔ばかりしている。校長が外部の仕事をやたらと引き受けてくるため、事務処理や調査集計など一般教員の対外的な仕事が増え、生活指導や部活動など直接子供たちにかける時間が奪われてしまう。

② 校務の失敗やミスを恐れ、部下を信用しない
  学校管理下で事故等が発生した場合、自分が責任を問われることを恐れているのか、クラス経営や児童生徒への日常的な対応など担任が一人でこなせることまで口をはさむ。時々席までやってきてはあれこれ細かなアドバイスをするので、正直子ども扱いされた教員のやる気がうせてしまう。

③ 保身に走り、部下の責任を負わない
  仕事のミスがあると優しくアドバイスしてくれることはあるが、ひとたび問題がこじれて大きくなると、自分が責任を負うことになるのが心配なのか、自ら決断せず部下に判断を任せてしまう。悪い人ではないが気が小さく評価や出世が気になるようで、いざというときに頼りにならない。

④ 外部の理不尽な要求に屈するなど、危機管理能力に欠ける
  一部の保護者や地域住民の理不尽な要求に対して毅然と対応できず、相手の言いなりに安請け合いや謝罪をすることで、かえって相手の要求をエスカレートさせてしまう。指導力・決断力に欠けるなど危機管理能力に乏しく、とても学校(児童生徒・教職員等)を守ってくれるとは思えない。

⑤ 教育(学校)にはそぐわない市場原理を闇雲に導入する
  少しでも良い児童生徒を確保しようと、客引き競争のように広報活動や宣伝に力を入れすぎるあまり、目の前に在籍する児童生徒にしっかり向き合い、焦らずじっくり育てて成長させる本来の教育のあるべき姿を見失いがちである。

⑥ 自分の力量以上に威厳を見せようとする
  地位に固執するあまり、自分が優秀な人間であることを事あるごとに周り(部下)にアピールする。自分の弱みを見せまいと型意地を張るため、部下からすれば話しにくく本音で相談等できない。

⑦ マスコミに頭が上がらない
  常日頃から、学校行事・儀式のときだけマスコミに頭を下げて取材をお願しているので、「わざわざ来てやった」といわんばかりの横柄な態度をとる記者も現れ、マスコミへの従属関係ができ上ってしまう。その関係下で学校の不祥事・事故が発生すれば、謝罪等一方的な受け身の対応になってしまう。

⑧ 教員(自己)評価制度を遵守する姿勢
  自己評価は仕事がきちんとできる人ほど自分を厳しく評価する傾向があるなど、評価基準は個々の教師によって異なる。自己主張が強く自分を過大評価しがちな教師ばかりが評価され昇進するようなことになれば、教員の連携ややる気にも悪影響を及ぼすことになる。

⑨ コミュニケーション能力や調整能力に乏しい
  学問の専門知識は豊富であるが、トークや司会が下手でリーダーシップを発揮できず、教職員の意見をまとまられない。いつまでも会議の結論がまとまらないので中間管理職が意をくみながら動かざるを得ない事態となる。

⑩ 校長の手先としてロボットのように動く(副校長・教頭)
  信頼できる人物ならまだしも、ワンマンで自分本位に方針や具体策を決めてしまう校長の場合、暴走を止めるべき副校長・教頭が太鼓持ちでヨイショしまくると、職員会議で誰も意見を言わなくなり職員の不満が鬱積していく。

 いかがでしょうか? 前回同様特に教員の方は当てはまる管理職はいたでしょうか?

 さすがに分析だけではフラストレーションがたまってしまいますので、次回は管理職に対しては要望、前回の一般教員に対しては接し方の形で、アドバイス等させていただきたいと思います

あなたの周りにもいる「ちょっと困った教師」10タイプ

 今回は拙著「すばらしきかな教師人生ー先生が元気になる本ー」にも記載している「ちょっと困った教師」10タイプを紹介します。
 
 日本の教員の異常な残業時間の多さが世界的にも注目を集める中、ここ1,2年教員働き方改革や学校職場環境の改善が盛んに叫ばれるようになりました。
 私のブログでも以前「教員働き方改革シリーズ」というタイトルで、問題点の指摘や改善策の提案をしてきたつもりです。特に教員の努力・内からの改革だけでは真の働き方改革は進まないことなど、文科省やマスコミ・市民等、学校外部の問題を指摘しました。
 
 しかし、残念ながら学校内にも「内からの教員改革」を阻害する要因はあるのです。
 私は教員の職場環境が改善され、先生方が元気にやりがいをもって職務にまい進できるようにサポート活動を行っておりますが、他の多くの職業・業界と同様、大半の教師が真面目に職務を遂行している中で、一部にはやる気や責任感が欠けていたり、問題を起こしたりする教師がいることも事実です。
 実は職場での人間関係の良し悪しは、意欲・ストレスなど精神的な問題に大きな影響を与え、それが労働生産性にもつながりますから、残業時間短縮・仕事の効率化と切っても切れない要素といえます。

 改めてこれまでの長い教員生活を振り返ってみますと、勤務校により多少差はありましたが、学校はだいたい次のような教師の割合で構成されていたと思います。
ア.優秀で仕事熱心な、指導力のある教師    …2~3割
イ.真面目にきちんと職務をこなす教師      …5~6割
ウ.職務に消極的または指導に不安のある教師…1~2割
エ.他の教師や校務に重大な損害を与える教師…1~3%
オ.犯罪者となり学校を危機に陥れる教師    …0.1%以下(警察庁統計より)

 このようにエ・オといった大きな問題のある教師はごく一部にすぎませんが、学校単位で考えた場合、確率的にウやエの教師は必ずと言っていいほどいるわけで、イの中にも大きな問題にはならないが、ちょっと困った教師は一定割合います。
 
 そこで私の教師人生の中で出会った「ちょっと困った教師」を10のタイプに分けてみました。特に教師の皆さんはご自分の職場に照らし合わせてみてはどうでしょうか?

① 周りと強調出来ない教師
  会議ではほとんど自分の意見を言わず、職員室でも同学年職員とあまり話をしたことがない。また、同僚がアフターで飲食・カラオケなどに誘っても来たことはない。同僚がアドバイスをしようとしても耳を傾けない意固地なところがあり、トラブル発生時には自分一人で抱え込んで処理しようとして、かえって問題をこじらせる。

② 地位や名誉に固執し、出世欲が強い教師
  やたらと人事情報に詳しく、聞きもしないのに校長・上司の経歴や異動先を説明してくれる。自分の業績をやたらと吹聴し、管理職や教育委員会に認めてもらおうとするのが見え見えである。仕事は早いので、ちょっとおだてると謙遜したふりはするが、明らかに自慢げな表情を浮かべる。

③ 競争心がやたらと強い教師
  他クラス他学年をいつも意識していて、テストや学校行事など、順位がつくものなら何でも自分のクラスの生徒を煽って勝とうとする。やる気や熱意はわかるが、子供を育てることより自分が勝ちたくてしょうがない。生徒がついていけなくなりクラスが崩壊しないか心配である。

④ 進路実績至上主義の教師
  自分のクラス・学年、さらに学校の進路実績を上げることに躍起となり、模試等のデータ分析などを積極的に行う。生徒の希望や適性よりも有名校・上位校に合格させることが半ば目的化している。難関校への合格数を増やすことが学校・教師の評価のすべてのように思いこんでおり、そのためには学校行事や部活動を犠牲にしても仕方がないと考える。

⑤ 外部からの期待や要望に忠実に応えようとする教師
  自己目標設定を真剣に考えるあまり、生真面目に管理職や外部の要望に応えようとし過ぎ、毎年無理して高すぎる目標設定を定める。毎回年度末には目標達成が難しいことがわかり、悩んだり自信を無くしたりするなど、いつも数値や評価に縛られ目の前の生徒を見失いがちである。

⑥ いつも文句ばかり言っている教師
  自分から発案や企画をしたことがなく、仕事も最低限の言われたことしかやらないのに、「仕事が大変だ!」「仕事の進め方がおかしい!」などと文句ばかり言っている。行事や企画がうまくいかないとすぐ発案者や責任者を批判・責任追及するが、代役を頼もうとすると「自分は忙しい、その立場にはない」と逃げて引き受けない。また飲食会のたびごとに非建設的な管理職や上司の批判ばかり聞かされ周りがうんざりする。

⑦ 仕事に後ろ向きで、常に楽をしたがる教師
  おとなしく人は悪くないがいざ仕事を頼もうとすると、家庭の事情や健康上の理由を持ち出しなかなか引き受けない。周りの教員に直接害を及ぼすことはないが、担任を引き受けず分掌も楽なところを渡り歩くなど、上手に責任のある仕事、大変な仕事を回避している。楽な環境に居座ろうとして水面下で画策しているようだ。

⑧ 生徒に嫌われたくない教師
  生徒をほめること自体は良いことではあるが、やたらと「生徒のため」を連発して、生徒が気に入ることしかしない。生徒に嫌われたくないため厳しい指導もほとんどしない(できない)。また、教育理念がないので生徒はその本質を見抜き、先生をおだてて自分たちのやりたい放題となる。

⑨ 問題のある生徒から逃げる教師
  成績不振生徒の個別指導など、「どうせやっても無駄だ!」とあきらめて手を抜き簡単な課題提出で済ませてしまうとか、授業態度の悪い生徒に何も注意せず「触らぬ神に祟りなし」とばかり無視を決め込む。

⑩ 生徒への思いが強すぎる教師
  「生徒のためなどんな努力も惜しまない!」前向きな姿勢は教師として大切ではあるが、思いばかりが強すぎて周りが目に入らない。生徒のために際限なく時間をかけ、同僚の忠告も聞かずに突っ走るので、経済困窮家庭の借金を肩代わりするような泥沼にはまらないか心配である。

 いかがですか? 今回はだいぶ長くなりましたので、この10タイプの教師への接し方(アドバイス)は次回以降とさせていただきます。
 自分の席の隣に誰が座るのか、本当に運も大きいですよね。

災害時発電機を使う際、一酸化炭素発生に注意!

 千葉県南部の被災地区では、いまだに大規模停電が完全に復旧しておらず、損傷した屋根の修理もなかなか進まない状況だと聞きます。そんな中また台風が沖縄を暴風圏に巻き込み北上しており、関東地方は直接の進路には当たらないものの、台風が通過する際に強烈な南風が吹きつける可能性があるようです。
 何の力にもなれないのですが、これ以上家屋等の被害が拡大しないように強風が吹かないことを祈るばかりです。
 そんな折、発電機使用事故についてのヤフーニュースの記事が目に留まりました。
 記事はコチラです。☟

発電機の屋内使用に注意 換気徹底を 世田谷死傷事故受けて厚労省


 このベトナム人技能実習生は本当に不運だったと思うのですが、発電機の扱いに慣れたベテラン作業員は誰もいなかったのでしょうか?
 ただ、皮肉にもこの事実は、災害発生時のことを考え家庭用発電機の購入を検討している一般市民に、使用上最も留意すべき点を教えてくれました。
 実は一年前に静岡県西部で発生した大規模停電により生活の不便さを味わった教訓から、何を隠そう我が家自身家庭用発電機の購入を真剣に検討していたのです。
 その時調べてみて、発電方法に大きくガソリンとプロパン(カセット)ガスがあることがわかり、普段から発電機を使っていない素人の人間が急に使用する場合、維持やメンテナンスの大変なガソリンより、多少割高で使用可能時間が短くても、カセットガスの発電機の方が使いやすいだろうと判断できました。
 ただガソリンタイプより割高で簡単に手を出せる価格ではなく、まだ購入してはいなかったのです。
 このニュースの事故原因となった発電機はガソリンタイプだったのですが、先ほど調べたところガスボンベタイプもやはり発電時に一酸化炭素が発生することがわかりました。
 このことを何も知らず、災害発生時慌てて屋内で発電機を使用していたら……。そう、中毒死した可能性があるわけです。
 
 我が家が発電機を購入する前に、偶然この情報を知りえたのは幸運でしたが、千葉県南部の被災地区で、私のようにど素人で発電機を使用したことのない方々は、ぜひ使用場所に細心の注意を払って使っていただければと思います。

インバウンドは日本人を本当に幸せにするのか?

 以前ブログでアレックス・カー氏の著書「観光亡国論」を紹介したことがありましたが、本日観光に関するJBpressのネット記事が目に留まりました。
 政府や自治体が懸命に力を入れているインバウンド(訪日外国人旅行)に逆らうようで心苦しいのですが、世間を斜め45度から眺める和田としては将来への不安の方が大きいのです。
 そんな折、JBpressの記事はインパクトがありました。まずは記事とともに、その中で紹介している「日本全国インバウンド音頭」なるものも一度ご覧になってください。☟

函館発、笑うに笑えない日本全国インバウンド音頭
日本全国テーマパーク化で失われる平和な暮らし


 いかがでしたでしょうか? 私は本当に笑うに笑えませんでした。
 確かに国外からお金が持ち込まれることで、特に宿泊産業、運輸業、お土産関連産業などは増収となるかもしれませんが、そもそも「観光関連産業」はサービス等に直接人手が多く必要な割には労働生産性が低く、イノベーションやITなどのハイテク産業とは縁の遠い昔ながらの産業です。
 そして外国人観光客の意思に頼る他力本願的要素が強く、芸能界のアイドルのように何か不祥事(大事故等)が起こったり、他国の観光地の魅力が日本より増したりすれば、あっという間にそっぽを向かれる可能性があるのです。
 また以前奄美の大型クルーズ船誘致の話題を取り上げたこともあったかと思いますが、大型観光企画ともなりますと日本でのリゾート地開発、港湾整備を外資系企業が行い、ホテルや土産物店・レストランにも続々とグローバル企業や首都圏の大企業が進出し、外国人の使うお金をごっそりよそ者が持っていくなど、地元がさっぱり潤わない例はすでに世界のあちこちの観光地で起こっています。(参考:ユネスコサイド、ゼロドルツアー)
 いや経済的利潤よりもっと深刻なことは、歌にもありますように、国や地域が総ぐるみで急増する外国人観光客のおもてなしを優先することで、かえって庶民が遠慮し気を使って生活するようになったり、伝統的な街並みや美しい自然環境がどんどん破壊されたリするように、日本のよさを味わってもらおうとし続け、気が付いた時には日本自体が日本らしさを失っていたとしたならまさに本末転倒です。
 
 観光客誘致にすべて反対するつもりはありませんし、良識ある外国人に日本・日本人の良さを知ってもらうこと自体は大事なことですが、目先の利益・経済効果に目を奪われるあまり大切なものを失わないように、私たちは一度立ち止まって冷静に考える必要があるのではないでしょうか。

プロフィール

わだしん

Author:わだしん
和田慎市です。公立高校退職後、私立高校で講師をしています。教鞭をとるかたわら、教師人生で学んだノウハウを多くの方に活かしてもらおうと、執筆・講演活動を行っています。H29年末に第三作「いじめの正体」(共栄書房)を出版しました。最近はアゴラ‐言論プラットフォーム‐に時々投稿しています。ご意見・情報交換はこちらへお願いします。なお、詳しいプロフィールはこちらから。

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