やはり男性の方が女性よりコミュニケーション能力は低いのか?

 前回は「カスタマーハラスメント」について、特に高学歴高齢男性にその危険があるのではないか? という記事を書きました。

 本日夕方ウォーキング(自転車に乗る時間がなかったり、帰宅時間帯にあたり事故が心配な時に週2回ほど行っています)をしたのですが、いつもの川沿いのウォーキングコースを歩いたところ、日が長くなったせいか10組ほどウォーキングしている方とすれ違いました。

私はウォーキングは時々する程度で時間帯もまちまちなので、毎回同じ方と顔を合わせることはめったにありません。今日も特に会話を交わすような顔見知りの方とは会いませんでした。
ところが面白いことに気が付いたのです。単独で歩いていた女性とは5、6名ほどすれ違いましたが、ほとんどの方が自ら「こんにちは! 」と挨拶してくれるのです。また言葉は出さない方も目が合った時は皆さん会釈をしてくれたのです。
私は相手の方と至近距離で目が合った段階で「こんにちは! 」と挨拶したのですが、半分以上の女性は私よりも早い段階で愛想よく先に挨拶してくれたのです。
一方、確か4名の男性とすれ違ったのですが、私とほぼ同時に「こんにちは! 」といった方が1名、至近距離で目が合いこちらが頭を下げたら会釈だけ返した方が1名、あとの2名は視線も合わさず硬い表情のまま通り過ぎていきました。

別にあいさつしなかったから許せないというわけではなく、知人でもなければあいさつしなくても当然と言えば当然なのですが、改めて女性の持つ人当たりの良さ、穏やかさ、コミュニケーション力がよく分かったのです。

実は私自身も意外とシャイな面があり、見ず知らずの方に対してはなかなか自分からあいさつしづらいのです。そこで至近距離になったら相手をちらっと見て、相手が見てくれたら挨拶又は会釈をするようにしています。サイクリングでもそうですが、同じ趣味の仲間にはあいさつを交わすのが礼儀とまではいいませんが配慮ではあると思います。

このウォーキング1つをとってみても、男性の不器用さ、融通のなさ、孤独感が伝わってくるようです。まあ成人男性がすれ違う女子学生にあまりにも気楽に声をかけあいさつしすぎるのも、不審者と誤解を受けかねないので、女性ほど気楽にあいさつできないことはわかるのですが。

実はこのウオーキングコースで一つ気になることがあるのです。地元中学校の生徒がすれ違うたびによく挨拶してくれるのですが(全員ではありませんが)、一体どのような基準で行っているのでしょうか?
私は大体ジャージ姿ですから、まあウォーキングしている人には見えるかもしれませんが、私にはまったく知らない中学生たちです。
特に女子学生に一人で私とすれ違う時に「こんにちわ!」と声をかけられると、「こんにちは!」とは返しますが、見知らぬ成人男性ににこやかにあいさつをしてよいものなのか不安になるのです。ごく一部でしょうが見た目は優しくても性的異常者がいるかもしれませんし、ごく普通の人でもかわいい中学生に声をかけられ、何か勘違いしてしまう人間がいないとも限りません。

もちろん同年代の見知らぬ異性にはあいさつしないかもしれませんが、私は校内・校門付近以外では見知らぬ大人にあいさつしなくともよいのではないかと思うのです。
あいさつし自体悪いことではありませんから、来校者や学校の近くに住み生徒もよく知っている方へのあいさつに限ってもよいかと思います。もう少し譲って、特に女子生徒の場合、複数でなら通学路で相手が単独の場合はしてもよいとか、何か基準を決めた方がよいのではないかと思います。
殺伐とした話になってしまいましたが、今の時代、学校から離れた場所で見知らぬ誰もに中学生が挨拶するのはどうしてもリスクが大きいと思うのです。

高学歴高齢者男性はカスタマーハラスメントに陥りやすい?

 先ほどたまたまNHK総合チャンネルを見ていたら、クローズアップ現代で「カスタマーハラスメント(消費者による悪質なクレーム)」を取り上げていましたので視聴しました。
 これまで教師として保護者や地域住民から数々のクレームを受けた経験がありますので、カスタマーハラスメントが一般社会でもあることはわかっていましたが、「これほどまで進んでいるのか! 」と、驚かされるケースもいくつかありました。

グループホームの介護職員は、被介護者どころかその家族から暴言を受けたり、「家に下着をとりに来い!」「レストランで親(被介護者)と食事をするから〇時に迎えに来てくれ。その足で自分を家まで送ってから母を施設へ連れて行ってほしい。」などという無理難題を要求されたといいます。
規約にないことなので丁重に断ると、電話によるクレームだけでなく、直接乗り込んできて謝罪要求をされ、結局謝罪するしかなかったといいます。

また、タクシーの運転手は、行き先が決まらないまま乗車してきた若者グループに、「行き先を決めてから乗ってください!」といったところ、動画サイトに顔写真と氏名(タクシーの助手席側に掲示してあるものをスマホで撮影されたようです)をアップされ、「こんなひどい運転手がいます。皆さんこの会社のタクシーは使わないように!」とコメントがつけられてしまったのです。
そのためこの運転手は会社を辞める羽目になり、その後全国に情報が拡散したため、他のタクシー会社に再就職すらできなかったのです。

またあるバスの運転手は後ろの席から近づいてきた客に「運転の仕方が悪い!」と文句を言われ、その後も執拗にクレームを受けてきたといいます。

このようにかつて有名になった「コンビニの土下座事件」だけでなく、モンスター化した客によるカスタマーハラスメントは、医療機関、学校をはじめ、消費者・客が関わるどの業界・職場でも起こるようになっているのです。

これまで日本社会に、「お客様は神様」という考えが過度に浸透しすぎたことが原因として大きいのですが、実は「カスタマーハラスメント」をする人は高学歴高齢男性に特に多いと言われています。

私がこの見解に納得するのは以下の点です。
① 男性の方が女性より仕事中心の人が多く、退職後の生き方が見つからないなど自分の存在感を見失いやすい
➁ ①とも関係して仕事以外の友人や付合いが女性よりも少なく、退職後孤立しやすい
③ かつてそれなりの地位・活躍をしてきた人ほど①の存在感をなくしやすく、「どうして俺のようなできる人間を認めないんだ!」と、やりばのない怒りや不満の矛先が社会へ向きやすい
④ つい自分より格下と思われる職業・役職の人間に指導してしまいがちで、それが受け入れられないとプライドを傷つけられ、怒りが爆発しやすい

実際私はこのような方を何人も見ています。こうならないために私のような高齢者男性はどうしたらよいのでしょうか?
和田流の実践も含めて、差し出がましいとは思いますが以下の助言をいたします。

ア.意識して過去の経歴をリセットし、まっさらな第2の人生のスタートだ、と発想を転換する
イ.損得関係のない同級生や近所の人との適度な付き合いをする
ウ.仕事以外に楽しめる趣味を持ち、適度に交流する
エ.ウとも関係するが、自分流のストレスの発散方法を考える(カラオケ、スポーツ、川柳など。ただしお酒は要注意です)
オ.配偶者や家族を大切にし、家庭の中で自分が分担すべきことを決め実行する(すでに独居の方にはすみません)

人生過去の栄光にすがっていても前には進めません。どうせ1度しかない人生ですから、第一線を退き肩の荷が下りたところで自分に正直になり、楽しく前向きに過ごしませんか?

川崎市で無差別殺傷事件発生!

 多くの方がご存知だと思いますが、本日川崎市で凄惨な無差別殺傷事件が起きてしまいました。
 特に登校途中の小学生を襲うという卑劣な行為に憤りを感じた方も多いかと思います。
 これまで小学生1名、成人男性1名が亡くなられており(犯人も首を切り自殺)、ご遺族の方々の心情を察するに余りあります。
 
そして滋賀県大津の交通事故の時のように、被害者側の小学校が共同記者会見を開きましたが、あの時と同様違和感はぬぐえません。

しかも今回の事件が大津の死亡事故と決定的に違うのは、加害者が明らかな殺意をもって無差別殺人を実行した点です。それだけに被害者側にカメラの前で質問を浴びせることは心情的にむごいだけでなく、こと事件の本質から目を背けさせてしまうことにもなりかねません。

また、しばらくの間犯人の氏名が明らかにされなかったため、ネット上では「精神障碍者?」「在日?」「エリート階級者?」だから報道されないのでは? という憶測が飛び交いました。しかし、読売新聞が夕刊で実名報道したのを皮切りに、午後8時台のニュースあたりからテレビでも実名報道を始めましたので、裏がとれるまで慎重に報道を控えていたのかもしれませんが。
ただこの先、もしも犯人が「重度精神障碍者」だったということになれば、情報公開は進まなくなるかもしれません。

いずれにしてもすでに犯人はこの世にいませんが、どういった人物であれ何の罪もない子供たちを標的にした犯人を、全国民は絶対に許さないでしょう。

ただ凶悪事件が起こるたびに毎回思うことは、マスコミの報道姿勢が、かわいそう感を煽るような被害者側の情報公開・レポートに終始するあまり、事件の本質(再発防止)に目が向きにくくなってしまうことです。
国も市民も今後必要なことは、事件を機に「どうすれば無差別殺人の被害を減らせるのか?」具体的な手立てを探ることではないでしょうか。
残念ながら常軌を逸した無差別殺人の被害をゼロにすることは現実問題として難しいでしょう。しかし犯人の性格、障害・病気、過去の犯罪、さらには直前の異常言動から、犯行を防いだり迅速に対処したりすることはある程度可能なのではないでしょうか?

例えば、
①異常言動や凶器所持を察知する高性能センサーを備えたAI監視カメラを開発・設置し、異常を感じたら直ちに警察その他の機関に自動通報できるシステムを作り事件の未然防止を図る(プライバシー侵害との兼ね合い)
②凶悪犯罪者・性犯罪者が出所した場合、警察その他の関係機関は住所(住居)や生活圏の情報を共有し、定期的な巡回・情報収集を行う(人権侵害のリスクもありますが、欧米などではかなり一般的に行われているようです)
③過去歴(異常な犯罪や行動など)から危険な精神的思考をもつ人物の犯罪リスクが高まった時には、「保護」を名目に強制的に「医療措置入院」を行う

などが考えられます。確かに規制を厳しくすればするほど、人権やプライバシー侵害につながる恐れもあり慎重を要しますが、今回のような自己判断力、防衛力に乏しい年少の子供たちが被害にあう事件をできるだけ防ごうとするなら、危険人物に対するある程度の強制・制限はやむを得ないと私は思うのですが…。

自転車走行時、事故のリスクを減らすため心掛けたいこと

 以前ブログで、自転車走行中に急にわき道から飛び出した自動車を避けようとして急ブレーキをかけたため、つんのめり逆さまに落下し頭を強打したことで半年余りリハビリ通院をした旨を書きました。

そこで今回は自転車走行中、特に対自動車事故に合わないためにどんなことに気をつけたらよいか、自転車歴十数年の和田がそのポイントをお伝えしたいと思います。
 よく言われている、右側走行、スマホ操作・ヘッドホン(音楽)などのながら運転、夜の無灯火、一旦停止無視、傘さし運転などをししないのは当然のことであり、それを守ったうえで以下の①~⑥のポイントをあげたいと思います。

1.できる限り(特にスポーツ車で長距離を走る場合)ヘルメットを着用する
2.いかにもサイクリストという服装できめて、できるだけ派手な目立つ色や柄のサイクルジャージを着る
3.交差点などで曲がる場合、例えば左折なら左手を側方にまっすぐ伸ばすなど、ドライバーに手信号で意思を示す
4.特に左側にあるコンビニ等お店の駐車場に出入りする車には細心の注意をはかる
5.3や4などで、ドライバーがこちらを見ているかどうか、さらには目線があったかどうかまで視認する
6.走行中は自動車運転手だけでなく相手を信用しないことで、交通法規を守らないことを想定して対応する

1については以前事故について書いた通りですが、自分の命を守る大事な防具だと考えてください。
2については、派手な服装の方がドライバーの注意をひきやすくなりますし、いかにも自転車競技選手・サイクリストという格好をしていれば、ドライバーも少し配慮して運転してくれるものです。
3については、後ろから来た車が自転車の曲がる方向を知ることで動きを予測でき、それに合わせた運転がしやすくなります。
4については、頻繁に衝突事故が起きている場所であり、ドライバーはどうしても車道の方に目がいくため、特に歩道や路側帯を進んでくる自転車を見落としがちだからです。
5、6については、4とも関連しますがドライバーが自分を見ているかしっかり確認し、もしも目が合わなかった場合には相手が自転車を見落としていると想定し、何時でも止まれるように減速走行します。

上記の1~6を実行すれば、これまでの私の体験からして、かなり対自動車事故を防ぐ(減らす)ことができるのではないかと思うのです。


トランプ大統領来日で改めて思うこと

昨日トランプ大統領が来日し、安倍首相とゴルフや相撲観戦をしましたが、今晩は居酒屋で安倍首相と夕食を共にしています。

トランプ大統領の好き嫌いはともかくとして、安倍首相はオバマ大統領よりも直接対話する時間が長いようですね。

かなり前にトランプ大統領についてブログで書いたことがあったと思いますが、今一度改めて書きたいと思います。
皆さんはトランプ大統領について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
保護(貿易)主義、アメリカ第一主義、人種差別主義者、ロシア疑惑(大統領選への不正関与等)、フェイクニュース(でっち上げ)、対外強硬路線(対中国、イラン等) などがよく聞くイメージでしょうか。

私はトランプ大統領を個人として特に好きだというわけではありませんし、オバマ大統領のほうが人格者であろうとは思いますが、政治家としてみた場合、良い人=良い大統領 というわけではありません。

私が入手できた限られた情報ではありますが、先ほどのトランプ大統領のマイナス要素について、一つ一つ疑問を呈していきたいと思います。

① 保護(貿易)主義について
 世論は自由貿易が「絶対善」と信じる傾向があるようですが、日本も貿易品目(特にコメなどの農産物)によっては関税をかけたり数量制限をしたりしており、全世界すべての国に対し、すべての貿易品目を完全自由貿易(関税・輸入数量制限完全撤廃)できる国はほとんどありません。

 アメリカの日本への要求も今回が初めてなどではなく、1980年代後半から1990年頃にかけて、日米貿易摩擦が激化し、アメリカからの輸出品(特に農産物)の関税撤廃(引き下げ)や、日本から輸出される自動車の台数制限が強硬に主張され、日本が輸出自主規制をしたこともあったのです。またアメリカによる一方的な判断で、日本が不当に安く(ダンピング)輸出していたと判断されたならスーパー301条が適用され、最大600%の関税がかけられたのです。
だから保護貿易が許されるということではありませんが、アメリカはトランプ政権になってから急に日本や中国に対して保護主義になったわけではないのです。

② トランプ大統領の「アメリカファースト、アメリカ第一主義」を、欧米・日本のマスコミはよく批判しますが、現代の国際社会はまず第一に国益を考えて外交・政策を行うのが現実であり、各国政府の本音は、自国を不利な状況に陥らせてまで自由貿易や協力をするつもりはないのです。
従って日本国民が一方的にEUの自由貿易を支持し、アメリカの保護貿易を批判することはダブルスタンダードといえるのです。

③人種差別主義者について、「不法移民入国阻止問題」とリンクされることが多いのですが、私はトランプ氏の口から黒人やヒスパニックをあからさまに差別する言動を聞いた記憶はありません。

④ロシア疑惑についてですが、もう2年以上もたつのにトランプ氏の逮捕・拘留に至らないのはなぜでしょうか? もちろんまだ調査中のこともあるでしょうが、なぜか日本の「モリカケ問題」と似ているようにも見えます。別にはクリントン陣営のほうが先にロシア関係者とコンタクトをとっていたといわれる情報も錯綜していますので、私は現時点でトランプ陣営だけが100%選挙工作をしたとは断定できないように思います。

⑤特にアメリカのマスコミなどは、トランプ大統領が「フェイクニュースだ!」と一方的に名指しすることに、反発・批判を強めていますが、もし確実に「真実をフェイクニュースと決めつけた具体的な根拠・証拠があるのなら、それこそトランプ氏を名誉棄損・詐欺行為等で告発すればいいと思いますが、私はその際立った訴えを耳にしていません。

⑥対中国強硬路線は、将来世界のイニシアチブをどちらが握るのかという国益問題であり、トランプ氏は実業家なので交渉・駆け引きをしながら実利を得ようとする行動をとるのは、中国・イランに限らず、日本を含めどの国も同じと思われます。

どうでしょうか? 私の個人的見解も入っているので当然同意しかねる方もいると思いますが、アメリカのマスコミの9割以上が「反トランプ」の立ち位置で、大統領選挙戦でも公然とクリントン氏を支持してきたことや、日本の大手マスコミのほとんどがアメリカCNNやワシントンポスト、NYタイムズなど「反トランプ陣営」の情報をほとんどそのまま垂れ流していることから、日本国民は「トランプ氏は問題が多く、世界を混乱させる元凶」ととらえてしまうのではないでしょうか。

ではウォール街、グローバル企業、大手マスコミを敵に回しても、なぜトランプ氏が大統領になれたのでしょうか? 

まさか、アメリカの国民の何割もがトランプ氏のツイッターに洗脳され、ロシアのプロパガンダにそそのかされたというのでしょうか? 
それはアメリカ国民を愚弄することにはなりませんか?
少なくともクリントン陣営が思ったほど支持を集められなかったという事実は、トランプ氏への支持というよりも貧富の差のさらなる拡大をもたらした既得権益層(グローバル企業、ウォール街)とずぶずぶの関係だったと噂されていた現政権への否定ではなかったのでしょうか。

私たちは一面的な情報に惑わされることなく、多方面から冷静に情報収集にあたり、自分なりの判断を求められる時代に身を置いているといえるのではないかと思います。

現代病「心の病」はどこへ行く

 今回あまり具体的なことは書けませんが、親族の関係で精神科クリニックに何度か顔を出したことがあります。

かなり大規模なクリニックでして、多い時には数十人が待合室で治療を待っています。私はもともと病院が苦手なのですが、その数十名もの患者さんのいる待合室の空気は、失礼ながらやはり独特のものがあります。
目の焦点が定まらない方、下をじっと見つめている方、そわそわと動き回る方、足取りが重い方、などなど。
「ここはクリニックの中だ」といわれなくても、心の病を抱えている方々であることは、やはり何らかの外見・行動に表れるものなのでしょうか。

申し訳ないことですが、こんな時私はある意味教員・カウンセラー目線で周囲を観察してしまいます。
半数以上は一人で通院する方なのですが、中には母親らしき人に付き添われてくる若い男性、娘らしき方に連れられてくる老人、夫が心配そうに付き添ってくる妻とみられる高齢女性、そして何と仕事のスーツ姿のまま上司らしき方が連れてくる若い男性などがいて、この待合室だけでも様々な人間模様がみられるのです。

この情景を目にすれば、事情を知らない私が軽はずみに、「そんなことくらいでくよくよするなよ」「人間プラス思考が大事だよ」などとは、とても口に出して言えません。
それにしても毎日のように、こんなにも多くの患者さんが通院している実態に驚きは隠せませんでした。
1日100人の通院患者がいて、担当医が3人とすれば、診察時間は6時間ほどですから、一人当たり33人を診察するためには、平均一人10分以内で済まさなければ回りません。
医者を責めるつもりはありませんが、2~3週間に1回10分の面談・カウンセリングで一体どこまでの治療が可能なのでしょうか?
治療個所や原因がはっきりしていて、その治療・手術方法もほとんど決まっているような外科や内科と違い、精神疾患は何が原因のどういった病気(病名)なのか、どうしたら治るのかがはっきりしないことが多く、治療の処方薬も効き目があるのか本人に合っているのか、的確に判断するのが難しいといわれています。
それはある意味当たり前のことであり、人間の心情は科学だけでは正確につかみきれないものでしょう。ですからいくら優秀な医者であっても、患者との相性が悪ければ治療は思うように効果をあげられないこともあるのです。

今後ますます精神疾患を抱える人が増えるのではないかと危惧され、治療という目の前の対処法は当然必要ですが、「転ばぬ先の杖」として、子供のころから様々なストレス・障害を経験し、それを自ら乗り越えられるようなタフな精神を身に着けるための子育て・教育を、大人たち(保護者、教師、地域住民など)は幼少のうちから地道に行っていく必要があるのではないでしょうか。

定期テスト時の心得 続編

 前回は主に若い先生方に向け、テスト実施時や採点後の心得・対応のあれこれについて、実践経験もまじえて書かせていただきました。

今回は、私の現在勤務する高校のテスト時のルールが他校でも多少参考になるのではないかと思い、紹介することにします。

まず、テスト時限間の空き時間を15分取り、教員も生徒もゆとりをもって次のテストに取組めるようにしています。特に教員にとって、国語や社会のような問題用紙の枚数が多くなりがちな教科の場合、配布に時間がかかりますから大変ありがたいのです。

公立高校勤務時は、試験開始時間に間に合えばよいという学校も多く、のんびりした教員の場合、ぎりぎりに入室したり開始チャイムが鳴ってからテストを配ったりするようなケースも時々見られましたが、そのようなクラスの生徒は2,3分テスト時間が短くなるという被害を受けるわけです。
しかし現勤務校の場合、開始時間は厳密であり、原則5分前には生徒は机の上や中を片付け席に着くことになっています。その後教員がまず解答用紙を配り、そのあとに配る問題用紙をすぐ解答用紙の下に入れさせるのです。こうして少なくとも1,2分前には問題・解答用紙の配布を完了し、開始のチャイムがあるまで生徒は用紙に手をつけず待機します。そしてチャイムと同時に「始めの合図で問題を開いて解答に取り掛かるのです。

まさに入試形式のような厳格なやり方ですが、これなら教室ごとの開始のずれも起こりませんし、前回書いた不正行為も発生しにくいでしょう。また、開始直前問題用紙を前に無言で待機することで、生徒にはテストの重要性もひしひしと伝わるでしょう。

なかなか15分休みを取りにくい学校があるかもしれませんが、特に教務の先生方は今後の参考にしていただければ幸いです。

それから以前一度書いたことがありましたが、勤務校の生徒はよく挨拶ができます。テストを配る時も、一番前列の生徒の大半が「ありがとうございます」といって問題・解答用紙を受け取るのです。
生徒自身が真摯にテストを受ける気持ちが伝わってくるようですし、監督者としても何かすがすがしい気持ちになります。

これにテスト結果がついてきてくれれば最高なのですが…。
*昨日採点が終わりましたが、担当している4クラスで一人も赤点がでなかったので正直ほっとしています。

テスト時に教師が心得ておくこと

 私の勤務校は第1回定期考査の真っ最中ですが、今の時期が1学期の中間テスト期間にあたっている学校はかなり多いのではないでしょうか。

今回は経験豊富な先生方には「釈迦に説法」かもしれませんが、主に教師経験の浅い若い先生方に向けて、テスト関連の留意点について書きたいと思います。

まず、どの学校でも起こりうるのがテスト不正行為(カンニング等)です。「不正行為を見逃さない! 」ことは教師の大事な役目ではありますが、実は「生徒がカンニングをするような状況をつくらない」ことのほうがもっと大事なのです。

テスト監督に行く場合、まず基本的なこととして、①教師が試験開始時間に遅れない ②始める前に机の中を空にさせ、筆記用具以外をカバンやロッカーにしまわせるのは当然でしょう。ただ、カンニングは試験開始直後に行われる確率が高いですから、できれば
ア.試験開始時間前に教室の後方から生徒の机の中を見ながら、上記②をさせる
イ.机を各通りごとにまっすぐに揃わせる
ウ.テスト問題用紙・解答用紙が複数あれば、一番前の各列にあらかじめ伏せて用意しておき、開始の合図と同時に生徒に後ろに回させ、それに合わせるように教師が後方に移動しながら様子を観察する。
エ.後ろから短時間観察してから前の教卓に戻り生徒を観察するが、その時視線が定まらない生徒、教師に様子をうかがうような視線を送ってくる生徒には注意する。なぜなら不正行為を働こうとする場合、その直前に教師に見られていないか確認したくなるのが常だからである。

 といったことまで実施したいところです。

そして、これらの危険人物を発見したら、繰り返し該当生徒を凝視し「私は君の不正は許さないよ!」という暗黙のサインを送ることです。これで生徒はおおむね動きがとれなくなるでしょう。
 また特に試験後半ですが、首を動かさず左右を細目の流し目で見たりする生徒も、隣席の生徒の答案を盗み見しようとしている可能性があり要注意です。この時はできるだけ至近距離に近づき、盗み見を防止するとともに、状況によっては自分の答案への集中を促すとよいでしょう。

テスト終了時は大きな歯切れのよい声で「やめ!」の合図をし、直ちにペンを机上に置かせ、従わない生徒は注意をしてただちにやめさせます。
答案は短時間で迅速に集めさせ、監督者はその場で答案用紙の順番、番号・氏名の記入を確認しながら枚数を数えます。
過去これを怠ったために、あとで答案が足りないことに気づき、どこで誰が紛失したのかわからなかったケースが過去何件も起こっているからです。

テスト返却時にも不正は起こります。生徒の答案用紙の空欄には必ずレ点を打っておくのですが、返却後空欄に正答を書き込み持ち込む不正行為も過去何度も起こっているからです。
生徒を疑うようで悪いのですが、やはりクラスに不正行為が心配される生徒はいるものです。このような生徒、赤点になる生徒の答案は2,3度丁寧に見直し、先ほどのように空欄にはレ点をつけ、絶対採点ミスがない状況をつくっておきます。そうすれば生徒がずるしようとした時は、きっぱりと否定することができるはずです。さらに答案のコピーを取っておけば万全です。
あと採点集計ミスについてですが、私は合計点は逆からもう一度計算しなおします。そうすれば合計点のミスはほぼ100%なくなります。答案返却時に、私は「おそらく合計点は間違っていないと思うよ」と話しています。

そして成績簿に転記する時も、必ず名前と点数が一致しているか見直します。少し手間がかかりますがこのやり方のおかげで成績や点数転記ミスの苦情はまずありませんでした。

あれこれ書きましたが、若い先生方にとって担当生徒との信頼関係構築のためにも、教師が成績付けでのミスをしないこと、生徒が不正行為(カンニング等)をしない状況を教師が作りだすことをぜひ参考にしていただければ幸いです。

降水量の記録あれこれ

5月19~21日にかけての爆弾低気圧による集中豪雨はすごかったですね。
私の住んでいる静岡県西部地方も21日朝、各所に避難勧告が出されました。幸い大きな被害にはならなかったようですが、道路があちこちで冠水する事態となりました。

一方、鹿児島県の屋久島は元々多雨地域として有名ですが、今回は1時間で80ミリ以上、半日でなんと400ミリ以上の豪雨に見舞われたといいます。
日本の年平均降水量は約1700ミリで世界平均(約880ミリ)と比べると約2倍もあり、世界全体で見れば日本の国土そのものが多雨地域にあたるのですが、モンスーン、梅雨、台風などがまとまった雨をもたらしますから当然かもしれません。

その多雨地域の日本で、予想されるように屋久島が年平均最多降水量(年4477ミリ)の記録を持っています。これまでの最高年降水量も気象官署ではやはり屋久島でして、6294ミリを記録しています。

しかしその最大多雨地の屋久島でも、今回の雨は半日で400ミリ以上ですから、日本の年平均降水量の4分の1近くが10時間余りで降ったことになりますし、このペースで降り続いたなら年間2万ミリを超えてしまいます。

ところが世界ではまだまだ上があり、これまで世界最大年降水量を記録したのはインドアッサム地方のチェラプンジで、なんと26,461ミリです。これは1日に換算しますと平均72ミリとなります。
50~100ミリというとかなりまとまった雨ですから、1年ほぼ毎日、本降りの雨が降り続いていることになりますね。

自然現象は人間の力では防ぎようがないですが、減災対策はできるはずです、グローバルには温暖化対策でしょうし、狭い範囲では河川の治水事業などがそうでしょう。
人類がこの100年余りで大きく地球を改変してきたことは紛れもない事実であり、それが生態系のバランスを崩し異常気象を誘発するなど、まさに地球の怒りをかっているともいえるのではないでしょうか。

北海道の小島消失の可能性があり、領海が狭まる恐れ

 ヤフーニュース(共同通信)他の記事によりますと、第1管区海上保安本部は20日、北海道猿仏村の沖約500mにあるとされる「エサンベ鼻北小島」が波などの浸食で消失した可能性があるとして実地調査を始めたということです。
 国連海洋法条約は、島を「自然に形成された陸地で、満潮時にも水面上にあるもの」と規定しており、規定を満たせなければ領海が狭まることになりそうです。

 領海は長らく基準があいまいで数十年前まではっきり決まっていませんでした。それまで「3カイリ」を採用する国が多く、日本もこれにならってきました。
1カイリ≒1852mですので、3カイリはわずか数キロしかありません。東西冷戦の頃、旧ソ連のトロール船が日本の沿岸近くにやってきて、魚をごっそり獲っていったこともありましたが、かつてそこは公海上であり国際法違反ではなかったのです。
ところが戦後、エネルギー資源をはじめとする海洋資源が注目されるようになると領海を拡大しようとする国が増え、1982年の国連海洋法会議で「領海12カイリ」とする国連海洋法条約が定められたのです。
また領海とは別に、海岸線から200カイリ(約370キロ)を「排他的経済水域」と定め、沿岸国が海洋・海底の生物資源・鉱産資源を開発・管理等できる主権的権限が与えられたのです。

今回北海道の小島「エサンベ鼻北小島」は沿岸からわずか500メートルの場所ですから、たとえ島が消滅しても半径500メートル程度の領海が失われるにすぎませんが、これが日本最南端の「沖ノ鳥島」だったらどうでしょうか?
地図を見ていただければわかりますように、沖ノ鳥島は太平洋上にポツンと孤立しており、見事にほぼ独立した円形の領海域・排他的経済水域を持っています。
この島が消滅した場合半径370キロの海域をそっくり失うことになり、その海洋面積はほぼ日本の国土面積にも匹敵するのです。

ですからわずか数メートルしかない島が崩れて排他的経済水域を失い多大な経済的損失を被らないように、日本政府は多額の費用を使って波食等を防ぐコンクリートブロックを島の周りに築いているのです。
全く水面上に陸地がなかったところに人工建造物をつくるのは違法ですが、すでにある島の周りに人工物を造る行為は認められているのです。

皆さんご存知でしたか? 海岸線が長く島の多い日本の領海を含む排他的経済水域の広さは約447万平方キロもあり、世界第9位であることを。

残念なことに日本は隣国との関係があまりよくありません。紛争云々という前に、資源ナショナリズムの観点から、自国の領域(領海)や限定的に主権が行使できる広大な排他的経済水域について、管理・防御のために膨大な費用と人員が必要であるという現実を、私達国民はしっかり認識しておく必要があるのではないでしょうか。

プロフィール

わだしん

Author:わだしん
和田慎市です。公立高校退職後、私立高校で講師をしています。教鞭をとるかたわら、教師人生で学んだノウハウを多くの方に活かしてもらおうと、執筆・講演活動を行っています。H29年末に第三作「いじめの正体」(共栄書房)を出版しました。最近はアゴラ‐言論プラットフォーム‐に時々投稿しています。ご意見・情報交換はこちらへお願いします。なお、詳しいプロフィールはこちらから。

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