脱走していた平尾受刑者、広島で逮捕!

 今月19日のブログでも書いていた受刑者逃走劇ですが、やっと脱走から22日ぶりに受刑者が広島市内で逮捕されました。
特に尾道市向島の住民の方は逮捕の一報を聞き、ほっとしたことでしょう。平尾受刑者は広島繁華街のネットカフェに入ったところ、従業員が容疑者に似ていると感じて警察に通報したため、駆けつけた警察官数名に逃げるところを取り押さえられ御用となったようです。ネットカフェはお手柄ですね。
 さて、私は19日のブログで、「向島内にいる可能性は依然あるが、飲食物の確保や空き家の確認期間から考えれば、もし数日以内に発見できなければ、島外に逃走した可能性もある」と書きました。 私の素人予想が半分当たったわけですが、これまで分かったところでは、平尾受刑者は見事に島内の警察の包囲網を突破して、24日ごろ(おそらく夜中)泳いで対岸の本州(尾道市)にわたったようです。
 彼の足取りの詳細は、今後の取り調べで明らかになっていくことでしょうが、島内の住宅(空き家も含む)などから、食料だけでなく財布(現金)、衣類も盗んでいますから、泳いで渡ってから服を着替え、盗んだお金で電車に乗り、70キロ先の広島まで移動することは可能だと思います。
 警察を一方的に批判するつもりはありませんが、捜査・封鎖などの対策が後手後手に回ったことは事実でしょう。今回は罪の重くない窃盗犯でしたが、もし凶悪犯だったら市民の安全が脅かされるリスクは一気に高まっていました。今回のような車を使って逃走し、過疎(山間)地域や陸地に近接した島に逃げ込んだ場合の捜査・逮捕方法について、シミュレーションを繰り返し行い準備しておくことが喫緊の課題ではないでしょうか。

選考主体内のセクハラ疑惑でノーベル文学賞の見送り検討

 29日産経新聞の記事によりますと、選考委員がセクハラや情報漏洩スキャンダルの渦中にあるノーベル文学賞の選考主体スウエーデン・アカデミーが、今年の文学賞授与を見送るべきか否か検討しているということです。スウエーデン・アカデミーのオルソン暫定事務局長が延期の可能性を示唆しており、「来月も引き続き協議するが、もし見送りになれば来年10月に2人の受賞者が発表される可能性がある」とも言われています。
 私の記憶では、確か何カ月か前、選考委員の男性による複数の女性に対するセクハラが表面化し、彼の妻を通じてノーベル文学賞の選考・受賞情報を外部に漏らした、ということだったと思います。
 
 世界の注目を集めるノーベル賞の選考主体内の不祥事ということ自体もちろん問題なのですが、私が最近危惧しているのは、ノーベル賞がオリンピックやサッカーワールドカップのようにイベント化している点です。日本では「誰がノーベル賞を受賞するのか?」に毎年マスコミをはじめ国民が一喜一憂し、特にこの文学賞では「〇〇キスト」とよばれる人たちが一堂に会し、かたずをのんで発表を見守る光景が定例行事化しています。
 問題は近年学問分野では突出して注目を集める存在となったノーベル賞関連団体は、IOCやFIFA(サッカー)のように利権や汚職の対象となりやすいということです。彼らが利権を得ようと思っていなくても、いたるところで票の買収などの策謀が渦巻くであろうことは想像に難くありません。あまりケチばかりつけてはいけませんが、特に科学的根拠・研究には縁が薄い文学賞・平和賞の最近の選考基準については、理解に苦しむ市民も多いようです。
 あくまで推測ではありますが、このような権力・金力が渦巻く環境で、委員の選考基準や任期もはっきりしない状況ならば、今回の選考委員をめぐる不祥事が発生したのはたまたま起こったのではなく、氷山の一角かもしれないと思うのです。
 今一度委員の選考基準、収支報告など運営面の透明化をノーベル賞運営団体は積極的に行うとともに、私たちも目的化した日本人のノーベル賞受賞に一喜一憂せず、地道に頑張る研究者・文学者を長い目で応援していく必要があるのではないでしょうか?

いよいよゴールデンウィーク突入!

いよいよ今年もゴールデンウィークが始まりましたね。皆さんはどのようにお過ごしですか?
 私は野球部副顧問として試合等に同行しますので、今年も休みはほとんどなく、外泊もありません(涙…)。ただ公立高校勤務時代もほとんど試合の引率でしたので、あまり生活に変化はないのですが…。
 さて、大企業ともなりますと、この期間9連休というところもあるでしょう。外国に行く方もある程度いるかとは思いますが、やはり主流は国内旅行や実家への帰省ではないでしょうか? ただ、毎年思うのですが、ゴールデンウィークは全国どこの観光地も混雑しており、新幹線は予約が取りにくく、高速道路は断続渋滞があちこちで発生します。
 かなり前のことですが、私はゴールデンウィークに関西方面へ車で出かけたことがありましたが、名古屋、鈴鹿、奈良、大阪といたるところで渋滞にはまり、目的地まで10時間近くもかかったことがありました。運転の疲れから居眠り・追突の危険もありますし、トイレも深刻な問題です。今やヨーロッパに行くには最短コースを飛行できるため、パリまで11時間ほどでついてしまいますから、同じ時間を国内の渋滞でつぶしてしまうのは何かもったいないですよね。
 日本は国土面積の割に人口が多いので、限られた道路にどうしても車が集中しやすい状況です。ですから小さなお子さんを連れた家族旅行などは、ゴールデンウィーク時には計画しないのが賢明なのですが、なかなかまとまった休暇を取れる時が他にないお父さんお母さんが多いから、この時期に出かけるのでしょうね。
 会社の都合もあり、長期休暇取得が難しい面もありますが、できればお子様の春休みや夏休み(お盆以外)に合わせて、休暇を取得できる方向へ、日本の企業全体が柔軟に対応してくれるようになるといいと思います。
 また政策面では、例えばゴールデンウィークを前半と後半に分け、前半は東日本エリアの学校・企業ができるだけ休むようにし、後半は西日本エリアで同様の対応をするだけでも混雑はかなり分散すると思います。各学校・企業の前期・後期自由選択制でもいいでしょう。
 それでも、劇的な混雑解消ができるかどうかわかりませんから、できましたらゴールデンウィークは、公共交通機関を使わないで済む過ごし方・遊び方を考えるのが良いかもしれません。個人的な好みですみませんが、半日・一日かけてサイクリングするのもよいと思います。健康的ですし、街中の交通量は減っていますから快適に走れるでしょう。もしロングライドができるファミリーなら、キャンプ場などに1泊し、バーベキューや野山の散策などを通して家族の交流を深めるのもよいかと思います。こうしてゴールデンウィークに心身ともにリフレッシュできれば、また別の期間に休暇を取り、旅行に出かける物心両面でのゆとりも生まれるのではないでしょうか?
いずれにしましても、皆さん安全・健康面に十分留意してゴールデンウィークをお楽しみください。

前川前文科事務次官の名誉棄損には当たらない―政府答弁書

 産経新聞の27日の記事によりますと、政府は立憲民主党の櫻井衆議院議員の質問主意書に答え、文科省が名古屋市教育委員会に対し、前川前文科事務次官が同市立中学校で行った講演内容に関して、質問状を送った件について「前川氏の名誉を棄損しようとするもの」との指摘は当たらないとする答弁書を決定したということです。

 私はこの前川氏の講演に関する文科省の問い合わせが、「教育への不当な政治介入だ!」とする野党やマスコミの報道に強い違和感を感じています。
 この前川氏について、これまでのマスコミ報道を時系列でみていきますと、いかに矛盾しているかがよくわかります。皆さんは前川氏がなぜ文科省をやめたのか覚えているでしょうか?在職中の高級官僚の天下り斡旋が、法的に明確に禁止されたにもかかわらず、それを無視して裏でずる賢く天下り斡旋を続けていたのが文科省でした。しかも最初に文科省に調査の手が入った時、OBのせいにするように科内で嘘の口裏合わせをしたメールが後から明るみになったのです。その外部と職員の仲介をしていた張本人が誰あろう当時事務次官だった前川氏なのです。
 つまり、前川氏は規則違反の天下りをしていただけでなく、その事実を素直に認めず、口裏合わせの指示をするなど悪質極まりない行為をした中心人物なのです。さらに彼が足しげく通っていた出会い系バーは、売春の温床ともいわれる警察にマークされていた場所であり、在職中に官邸から実際に注意を受けているのです。女性と関係を持ったのかどうかという問題ではなく、日本の教育行政のトップである前川氏が、このようないかがわしい場所に出入りすること自体が問題なのではないでしょうか? 前川氏を自治体の教育長や校長に置き換えてみればわかることだと思いますが、妻子ある知名な教育者が週4回足しげく通い、女性に小遣いを渡していたなら(ここまでは本人も事実として認めている)、当然市民は厳しく糾弾するのではないでしょうか?
 ところが、わずか数カ月前には、前川氏をくそみそに非難していた野党議員もマスコミも、加計問題が起こってから手のひらを返したように、彼を「独裁者安倍」に敢然と立ち向かう正義の人ととして持ち上げたのです。中には「前川さんの正義感、人間性に感銘を受けた!」と平然と言う議員や記者まで現れる始末で、政治をよく観察している国民の不信感の増幅につながりました。
 さらに、彼が名をあげた? 加計問題の発端となった文科省文書のリークですが、彼自身が持ち込んだという説がかなり有力です。ただまだ断定はできないのでこのことだけで批判はできませんが、彼のその後の答弁を聞くと、「そう思った」「受けとめた」という抽象的な思い込みの話ばかりで、何一つ具体的なエビデンスを示せていません。
 官邸の進め方に問題があるのなら、なぜ絶大な権限のある現職事務次官の時に公言せず、辞職してから批判するのでしょうか? 客観的に考えて、意図的に法規違反(天下り斡旋)をして、倫理違反(出会い系バー通い)をしながら、政権批判を繰り返す人物が、公立学校でどのような講演をするのか不安を覚えるのは、文科省だけでなく一般市民も同様ではないでしょうか? この程度の問い合わせを「政治(行政)の教育への介入だ!」などというのであれば、私ども現場の教員が、これまで長年にわたり「いじめ防止対策推進法」をはじめ現場の意見も聞かず、上(文科省など)から一方的に出された通達や指導を強制されてきた方が、学校現場にとってはより不当な介入だと思えるのですが…。
 最後に付け加えますと、この問題となった名古屋市立中学校の講演の二日後に、私立高校で前川氏は講演したそうですが、実際に講演を聞いた高校生の話によれば、自分の持ち時間の半分以上を安倍政権批判に費やし、まったく無駄な時間だったと嘆いているそうです。

日本の危機①――大手マスコミの報道の在り方

 昨日はどうしても時間が取れずブログを休んでしまい、すみませんでした。
 さて、今日のタイトルをご覧になってわかるように、かなり重いテーマです。政治に対していろいろな考え方を持つ自由があるのが民主主義であり、政権与党である自民党や安倍政権を批判する人たちがいるのも当然ではありますが、今の野党や大手マスコミの大半はあまりにも「安倍政権批判」が目的化しすぎていて、エビデンスを欠く批判や追及が多すぎると感じます。
 最初に断っておきますが、私は安倍首相を好きでも嫌いでもありません。あくまで「首相」としてその責務を果たしているか、という点を注視しています。私なりの安倍政権の評価としては、外交・安全保障面についてはまずまず合格点だと思いますが、経済政策・エネルギー政策には少々疑問を持っています。しかしながら、現時点で安倍氏に代わる首相はいるのかといえば、与党・野党を問わず首をかしげざるを得ません。私は野党やマスコミが、安倍政権の政策について正面から批判し、より良い政策やアイデアを提案するのなら大いに評価したいと思いますが、残念ながら私の目から見て程遠い状況です。
 今日はマスコミの報道の在り方についてだけに焦点を絞りますが、「日本の危機」シリーズとして、今後数回程度様々な分野・組織を取り上げていきたいと思います。

 最近財務省事務次官のセクハラ問題が世の物議をかもしていますが、実はこの事件で私が注目したのは、マスコミ、特に政治記者たちのぶら下がり取材による取材対象者からのリークが常態化している点です。週刊新潮が紙面に掲載したからこそ世間の知るところとなり、事務次官への批判が高まりましたが、女性記者がテレビ朝日の上司にセクハラを訴えたにもかかわらず握りつぶされのは、エリート中のエリートであり、強大な権限を持つ財務省(次官)への気兼ねでしょう。そしてこのような若い女性記者に体を張るような取材まで強要する裏には、日本特有の記者クラブの存在があるからです。官庁・警察をはじめ重要な組織には、担当記者が常駐できるような部屋が記者クラブ室として設けられ(その部屋代も取材対象(官庁など)側が負担して、わざわざ部屋を用意するといいます)、ここには外国の通信社やフリーのジャーナリストは入れません。つまり記者クラブは大手マスコミの既得権益化しているのです。定期的にこの記者クラブで記者会見が開かれますが、記者クラブの記者たちは官庁・官邸・警察などからの発表をただ聞くだけで、自らアクションを起こさずとも受動的に情報を得ることができます。これを発表報道といいますが、どの新聞社・テレビも同じ発表内容を聞いていますから、発表された事件では会社独自のカラーを出ません。大きな事件などを読むアナウンサーのセリフをよく聞いていればわかりますが、どの放送局も一字一句ほとんど同じ文章です。これは記者クラブ所属の各マスコミ間で、お互い間違いがないように確認し合っている証拠でしょう。
 するとライバル社に勝つためにはどうしたらよいでしょうか? ここで先ほどのぶら下がり取材がいきてくるのです。他社より少しでも早く新しい情報(特ダネ)を得ようと若い女性記者を送り込んで、取材先(官僚など)に情報を漏ら(リーク)させるのです。しかし、リークは当然規則違反なので、官僚などは自分たちに有利な記事を書いてもらうことを条件にして、意図的にリークをするわけです。こうして借りができますからマスコミは飲食会での会話のオフレコを了承の上、リーク先を明かさず記事にするのです。
 上記の実態を基に、財務次官セクハラ事件のこれまでの流れを見ていけば、いかにテレ朝も記者クラブもずるいかがわかるのではないでしょうか。違反行為(リーク)を知りながら、他社を出し抜きたいがために、これまでずっと主に女性記者へのセクハラを黙殺してきたのは、誰あろう記者クラブであり大手マスコミなのです。事件が表ざたになったため、財務省の分が悪くなったところで、手のひら返しで正義者面する姿勢は、あまりにも厚かましく今の大手マスコミの腐敗の象徴といえるかもしれません。
 次回は何人かの野党議員にスポットを当ててみたいと思います。

中学・高校の部活動時間・休養日の指針に関して 3回目

 さて、少し日があいてしまいましたが第3回目(まとめ)として、中学高校の部活動時間・休養日の設定に関して、私が思いつく方策を紹介したいと思います。
1.部活動時間制限・休養日設定の徹底、完全施行(どうせやるならですが)
 せっかく施策を決めても、全国一律・平等にすべての学校で徹底されなければ意味がありません。過去何度もこの手の施策が失敗してきたことを考えれば、順守するための具体的なルール・罰則が必要です。
 例えば月の第1土曜日を全国一律に休養日としたなら、教育委員会・教育委員・オンブズマンなど校外の第三者(機関)が、必ず巡回や監視設備(カメラ)などで活動していないか毎回チェックし、違反した学校・部活(クラブ)には一定期間活動禁止などの罰則を設ける。
 また、平日の部活動終了時刻を各学校ごとに内規として明記し、それを校内外に周知したうえで、管理職、近隣住民やPTA の見回りによる下校時間の順守を毎日徹底っする。 ただし部活動は校務ではない場合は、あくまで学校ではなく社会クラブとその顧問指導者が監督責任を負う。

2.1が実行できる体制が整うことと並行に教職員・顧問の勤務条件の改善を行う
 1回目にも書いたように、まず教職員にとって部活動指導は正式な校務かそうでないかを明確にする。正式な校務とした場合には平日でも残業手当が出せるので、逆に活動時間は制限しやすくなるはず。ただ全国すべての中学・高校部活動顧問の残業手当を賄うには、国や地方自治体の財源では到底足りない厳しい状況にある。
 従って現時点では原則部活指導は校務外とする方が現実的と思われる。ただ、体育科などの専門教師が指導しやすいように、希望する教員は指導者登録をする。登録した教師は在籍生徒だけでなく、他校生を勤務校に呼んで一緒に指導してもよいし、逆に校外に出て指導できるようにするが、いずれの場合も学校所属の部活ではなく、社会クラブ団体としての活動・指導となる。
  部活が校務ではない場合の問題は顧問の指導手当てだが、各種クラブ団体がそれぞれ活動生徒の家庭から会費を徴収する中から原則支出する(一部に助成金も考えられる)。
3.2に連動して、各競技の大会について学校対抗を原則なくし、所属は活動場所が校内・校外にかかわらず校外団体(社会クラブ)とし、新たにクラブ選手権全国大会の設立を可能にする。
 一方学校内では、授業時間(カリキュラム)の中にスポーツ・芸術活動の時間を設け、同好会的に楽しむ活動を行う。この場合、地域ブロック内の交流試合程度までの大会は可能とする。
4.高校や大学進学におけるスポーツ推薦は、学校推薦の形をやめ個人の自己推薦とする。あくまで受験先の学校が推薦基準を定め、試合実績等を評価して合否を決める。

 まだまだ粗があり、問題点があろうかと思いますが、今後のたたき台の1つにしていただければ幸いです。私も引き続きより良い案を考えていきたいと思います。

「不審者、星野源に似てる」、警視庁が不適切メール?配信

 23日時事通信の記事によりますと、警視庁光が丘署が20日に発生したわいせつ事件に関する注意喚起のメールを配信した際、不審者の特徴について「年齢20歳代、黒と白色のパーカー、黄土色ズボン、メガネをかけ、黒色のリュックを背負った、小柄で星野源(俳優・歌手)に似た男」などと記載した文章を20日夜にメール配信していたそうです。
 その後、外部から「問題だ!」との指摘が相次いだため、22日午後に文章を訂正、署長が謝罪して再発防止に努めるとのコメントを発表しました。

 さて、このメールが問題となったのは「星野源に似た男」と記載したことで、星野さんが犯人ではないかとの誤解を与え、名誉を棄損したと疑われる点でしょう。今やだれもが知る有名人ですから、おそらくメールに気付いたファンや一般市民の方が、何人も抗議したのではないかと思われます。
 これがインターネットが普及する前の時代だったら、有名人に似ていると拡散してもこんなに大きな騒ぎにはならなかったでしょう。確かに星野源さんに迷惑をかけたというのはもっともな話でしょうが(本人がどう思ったかはわかりません)、上記の不審者情報を見ると、唐突に星野さんの名前を出したのではなく、身体・服装の特徴をかなり具体的に記載しています。その上で、多くの人が顔をよく知る有名人に似ている、という情報は、不審者を早く逮捕するための有力な手掛かりになるのではないでしょうか? ですから犯人逮捕という観点から見れば、個人的には「星野源に似ている」という情報配信が全く駄目だと言い切れないと思うのです。
 ただ、現代の情報化社会においては、少しでも誤解も招くような個人情報には国民も敏感になっていますので、例えばこのようなケースでは、
① すぐに星野源さんに直接連絡をとり事情を説明し、名前を記載したメール配信の了解をもらう(もしダメだと言われたらその時点で名前掲載はしない)
② そして不審者情報メールの冒頭に、星野源さん了承済み(この情報は星野源さん本人のことではない)の文面を記載する

 と一工夫するだけでも、批判は出にくいのではないでしょうか。今の日本はあまりにも他人への攻撃、批判、それに伴う炎上が多すぎるような気がします。本来の仕事を効率的に行うためにも、もう少し私たちは過度なアクションをひかえる冷静さが必要だと思うのですが。

自転車レースで転倒、男性が重体に

 今日はちょっとマイナーな話題かもしれませんが、私にとっては身近な自転車レースの事故について書きたいと思います。
 22日の産経ニュースによりますと、当日午前中に栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」の自転車ロードレース(4時間耐久レース)に出場していた男性が転倒し、顔面の骨を折るなどして意識不明の重体になったということですが、県警は他の出場者と接触、転倒した可能性が高いとみて詳しい経緯を調査中といいます。

 実は私はホビーレーサーとして10数年(途中ブランクはありましたが)自転車競技に参加していました。鈴鹿サーキットをはじめ、全国の様々な大会に参加してきましたが、この事故のあった「ツインリンクもてぎ」でも数回耐久レースに参加しています。雨の中「4時間耐久」に参加したこともありましたが、オープンクラスで1度優勝、そのほか複数回入賞を果たすなどなぜか私には相性の良いリンクでした。
 実は今回のような大きな事故はめったには起こりませんが、自転車レース中の落車・転倒は珍しいことではなく、私も5回以上は転倒しています。特にタイムレースでは最後の数百メートルで集団のゴールスプリントとなることが多く、平地でも時速60キロ以上、下り坂なら80キロものスピードが出ます。私もある年鈴鹿のレースで最後のシケインに4番目で入ったのですが、2番目の選手が強引に前に出ようとして転倒したため、その後ろを走っていた私を含めた数名が巻き込まれて転倒し、入賞をフイにするという悔しいこともありました。おかげで私はこれまでの何度もの転倒で、脚に傷が数か所残っています。
 ですから自転車レースをする限り転倒はつきものなのですが、それでも事故を起こしにくい約束事はあります。
① 特にゴール前で急に自分の進路を変えない(別の進路の選手の行く手を遮るか衝突する危険)
② 集団内では急ブレーキをできるだけかけない(後ろから追突される危険)
③ 後ろにつく(時には10センチくらいまでタイヤが接近する)選手は視線を落とさない(追突する危険)
④ 耐久レースでは早い選手が追い抜く時は抜く相手に声をかける(原則右側追い抜き)、その他声で周りに危険状況を知らせる

 これだけでも重大事故の発生を減らせますが、特に初級者・中級者・上級者が入り混じってサーキットを周回する耐久レースでは、このルールが守られなかったり、スピードが違いすぎることによって思わぬ事故が発生しやすいのです。
 この「もてぎ」での事故がどんな状況だったのかはわかりませんが、選手は必ずヘルメットは着用していますので、よっぽど転び方・打ちどころが悪かったのではないかと思います。同じサイクリストとしてこの方の意識が回復されることを切に願っています。

中学・高校の部活動時間・休養日の指針に関して 2回目

 昨日は部活動時間の制限や休養日を設定する指針を示せば、一時的には改善するかもしれませんが、教員・学校サイドから見て部活動の根本的な問題は解決されないことを具体的に述べました。
 今日は、多少教員サイドの問題と重複する部分はありますが、生徒側・保護者側から見た問題点を指摘してみたいと思います。
生徒から見た部活動の問題点
1.一律に部活動時間や活動日を制限されると、運動競技間で受けるダメージに差が見られる。例えば野球は元々時間効率の悪いスポーツで単純なノックやバッティングだけでも多くの時間を費やすが、瞬発的に力を出し数分間で決着がつくような個人競技などは、時間制限の影響は受けにくい。また外部の施設を借りなければならない部活は実質の練習時間にも影響する。
2.特に中学は、競技専門(経験者)の教員が顧問につく確率はそれほど高くなく、量(活動時間)が減るのを質で補うことが難しい。
3.自分が優秀選手だったり、強い学校に所属しているほど、大会での上位進出への思いが強く、また進学(スポーツ推薦)目標も明確なことが多いため満足感が得にくい。
4.学校生活、先生や級友との強い人間関係などから、学校の部活として学校内で活動することで安心する生徒が多く、逆に教員の負担軽減のため依頼する外部指導者や外部施設利用の場合、顧問との相性や相談しやすさ、仲間とのつながり、資金面、事故など不安材料が多い。

保護者から見た問題点
1.子供に時間がかけられる時代となり、特に運動の得意な子供には物心両面で援助するため、支援活動にも熱が入りすぎる。
2.1のことが、学校や顧問への過度な要求(強くするための練習時間・試合増加等)につながりやすい
3.子供が毎日部活動をして、疲れるぐらいの方が非行に走らず健全に育つとの考えが昔から保護者には多い。
4.子供と同じく進学(スポーツ推薦等)を意識し、子供(チーム)に好成績をあげさせたい。

 さて、このような部活動をめぐる根幹となる問題をクリアしなければ、多少活動時間を制限したところで根本的な解決にはなりません。そこで次回は勝手ながらたたき台として私案を提示したいと思います。

静岡県教委が中学・高校部活動の運用指針案示す

 スポーツ庁が示した指針を目安に、静岡県県教委は18日、中学・高校の適切な運動部活動の運用に向けた指針案をまとめました。それによりますと、中学はスポーツ庁の指針と同様に平日2時間、休日3時間程度とする一方、高校は平日3時間、休日4時間程度と、1時間ずつ増やす内容で、休養日は中高共に週2日以上設けることにしたということです。
 県教委はこの指針の策定にあたり、17年末に県下の公立高校・公立中学の教員9千人と、抽出した生徒と保護者3千人を対象に実施したアンケート結果をもとに設定したということです。

 さて、公立高校勤務時代運動部顧問百%だった私から見ても、この指針は確かにある程度現実的な数字だと言えるでしょう。しかしながら、部活動時間については過去に失敗した経緯(「土曜日の月1回は対外試合を行わない日を設ける」としたが、全国的に徹底されなかった)がありますし、徹底できない理由として、生徒の側の問題点もありますが、特に教師の側になかなか越えられない多くのハードルがあるのです。そこで今回はまず、教師の側のハードルについて整理してみましょう。
1.部活動指導の校務における位置づけ
 以前1度記載したことがありましたが、現在部活動指導は教員の校務に位置づけられていません。極端な言い方をすれば部活動指導は引き受けたくなければ固辞してもよいのです。ところが現実には中体連・高体連という組織が存在し、その大会は公式試合に位置づけられるため、部活動顧問として引率する場合出張扱いとなり、県や市から旅費も支給されます。しかし練習試合の旅費は公費とならないため、学校ごとにPTA会費などの諸会費から支出されます。
2.1に関連し、正式な校務ではないため平日何時間部活指導をしようとも、残業代(部活動手当)は1円たりともでません。祝日休日だけは「特殊勤務手当」という名目で、各自治体で基準に差があるものの、一定時間以上指導すれば支給されるが上限があり、丸1日指導しても概ね3000~3500円程度です。
3.校務ではないから部活動時間を減らそうと考えても、各部活で年間多くの公式大会・準公式大会が開催され休日祭日の引率が避けられない状況です。
4.特に伝統校、強豪校といわれる学校では、それなりに意識も能力も高い生徒が入部し、全国(県)大会の上位を目指すすだけでなく、保護者やOB・OG、地元住民の期待も大きいため、顧問は実力をつけさせようとして練習試合や練習時間を増やさざるを得なくなります。
5.外部指導者(専門家)の導入も各地で進んでいるが、部活動は学校教育・人間教育とも密接な関係があり、外部指導者と生徒間の相性・トラブルや、練習中のケガなどについて、学校・正教員が責任を負わねばならないことが多く、マネージメントをする教員(顧問)が結局必要になります。
6.今のように、学校代表としての全国大会などの上位大会が活発に行われている状況では、この指針程度では特に私立高校を中心に部活動時間、休養日を守らない学校が徐々に増えていき、守っていた学校が不公平感を感じ、それに追随する構図が見えてきます。
7.現実に高校入試、大学入試でスポーツ推薦があるため、特にスポーツに力を入れている学校ほど、部活の実績を上げるため指針を守りにくい状況です。

 私が思いつくだけでも教員サイドでこれだけ問題点があるのです。長くなってしまいましたので、生徒や保護者側の問題点については次回とさせていただきます。
 

プロフィール

わだしん

Author:わだしん
和田慎市です。公立高校退職後、私立高校で講師をしています。教鞭をとるかたわら、教師人生で学んだノウハウを多くの方に活かしてもらおうと、執筆・講演活動を行っています。H29年末に第三作「いじめの正体」(共栄書房)を出版しました。最近はアゴラ‐言論プラットフォーム‐に時々投稿しています。ご意見・情報交換はこちらへお願いします。なお、詳しいプロフィールはこちらから。

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