認知症になりにくい生活の仕方とは?

 ”〇〇歳シリーズ”のベストセラー本を多く出版されている和田秀樹先生の寄稿が、私のライフスタイルと重なることが多かったので今回紹介させていただきます。
 記事はコチラです。
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「1人を楽しめる人」は認知症が進まない深い理由
65歳以降の夫婦関係は「つかず離れず」が理想



 和田氏の記事は私の生き方・考え方に照らし合わせて、同意・納得できる点が多かったのですが、以下主なものをピックアップしてみます。 

「…縁を切れるのも自由に生きられる65歳以上の特権。一緒にいると居心地よく、楽しい人との付き合いを大事にする…」
 「子育てが終わってからの夫婦関係はもっと自由でよい…お互いに相手を束縛することなく自由に生きていくことが、心の健康にとって大切」
 「それぞれ好きなものを食べ、好きなところへ出かけ、好きな仲間と交際し、ときには一緒に外食を楽しむ――。そんな「つかず離れず婚」こそが、65歳以降のよき夫婦のあり方」
「孤独死したということは、自殺などのケースを除き、理想の生き方とされる「ピンピンコロリ」が実現できた…直前まで寝たきりにもならず、元気に生き、眠るように最期を迎える…」
「一人暮らしは認知症予防の最高の方法」
「家族と一緒にいることが幸せな人もいれば、1人が好きな人もいます。配偶者と死別して1人になる人もいます。「みんな違って、みんないい」」
一人旅をする、ウィークリーマンションで1週間暮らしてみるなど、不安に思っていることが、実際にどの程度のものかを体験してみる…」

 特に下線を引いた個所は、まさに私自身が考え実行していることです。
 私は公立高校正教員時代、妻には大変な負担をかけてきました。土日は部活動でほとんどおらず、平日は生徒指導等で連日遅く帰宅、大事件・事故の対処で職を失うリスクを抱える など、おそらく私の仕事のことで気の休まるときはなかったと思うのです。
 そんな状況下にありながら、妻からは私の仕事に対する愚痴を一度も聞いたことがありませんでした。
 そんな妻への恩返しに、「退職したら何でもしてあげよう!」と考えるのは、私に限らず昭和世代の仕事人間の特徴ではないでしょうか?
 しかし和田氏の記事にもあるように、常に一緒にいることを妻が望むとは限りません。私は妻が何をどうしたいのか、を最優先に考えるようにしています。
 ですから、妻が同級生と旅行に出かけたい、仕事仲間とランチに出かけたい、家に友達を呼びたいといえば、一切束縛することなく自由に楽しんでもらっていますし、私自身ねたむような気持もまったくありません。
 その分私も自由に行動させてもらっており、この夏休みには7泊8日の自転車四国一周一人旅も実行する(妻はサイクリングが好きではないので強要しません)など、孤独ではない”一人”を楽しんでいます。
 ではいつも別行動かといえばそうではなく、二人とも温泉好きですので年2回程度は泊で温泉旅行に出かけますし、普段の買い物も一緒に行ったりします。
 第一線を退いて家にいる時間は長くなりましたが、おかげで家にいて妻とぎくしゃくするようなこともなく、ストレスは全くと言ってよいほどありません。

 和田氏の言うように境遇、生き方は人それぞれですから、退職後の生活にこれだという定番があるわけではありません。ようは楽しく充実した老後の人生を過ごすことができればいいわけです。
 和田氏とぴったり一致するのですが、まさに
実践こそが予期不安を解消し、心の余裕を増やす最良の方法」 
 ではないでしょうか?

円安、低賃金の先にあるもの

 前回はインバウンド活況下の隠された問題について触れましたが、続編とも思える記事がありましたので、それを紹介しながら円安、低賃金がもたらす日本の未来について述べたいと思います。
 記事はコチラです。
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日本という「世界最高の楽園」はもうすぐ終わる



 内藤氏の記事を読むまでもなく、治安の良さ、低物価、美味しい食事、充実した医療、質の高いサービスなど、これほど住みやすい国は世界を見渡してもなかなかないかもしれません。
 しかし、今や円安に歯止めがかからない中で物価は上昇を続けており、それに見合うほど賃金は上がっていないようですから、特に低・中所得者層の生活苦はじわじわと増しています。

 インバウンドについても、内藤氏が指摘しているように、円安がさらに進めば外国人にとっては益々コスパがよくなって訪日客が殺到し、外国人がよく利用する人気のある高級ホテルやレストランの相場は上がりますから、物価高で実質的賃金が目減りする日本人がおいそれとは利用できなくなるでしょう。
 このまま無策が続くと、気が付けば日本の観光地は外国人だらけになり、それを日本人が安い賃金でおもてなしすることが常態化し、日常生活では食費も税金・保険料も上がり、年金・生活保護費は目減りしている可能性が高いのです。

 財政政策についての私見はまた後日述べますが、以前にもまして目先の損得や国民の人気取りばかり意識した政策が目立ちます。
 過度な円安、極めて低いエネルギー・食糧自給率、低賃金、低い労働生産性、膨れ上がる財政赤字など、目の前の深刻な問題から目をそらし続けている限り、日本に明るい未来はないでしょう。

 日本(人)の将来を自分のこととして真剣に考えられる政治家、官僚が少しでも増えてくれることを切望します。
 個人的には、逃げ切り体制の高齢者よりも先の長い若い世代に期待したいと思います。

インバウンド活況、でも喜んでばかりはいられない

 もともと安全、おいしい食事、行き届いたサービスで、外国人観光客に人気があった日本ですが、このところの円安でさらに安く楽しめるとあって、インバウンドは活況を呈しています。
 しかし喜んでばかりはいられないのではないでしょうか? 私は日本人の労働対価が低く外国人に安く買いたたかれる状態が恒常化してしまうことを危惧しています。
 まさにこの点を指摘している記事がありましたのでリンク先を貼り付けます。ただ元が有料記事であるため全文が読めず、冒頭部分だけでの指摘になりますので、あらかじめご了承ください。
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インバウンドが活況で地方経済が活性化、だが「安売り日本」でいいのか



 外国人観光客がたくさんやってくるのはずばりコスパがいいからです。円安で旅行が安く楽しめることはもちろんですが、「おもてなし」といわれる行き届いたサービスは、世界でもトップクラスといわれています。
  「お客様は神様」とばかりに消費者至上主義が染みついた日本ですが、欧米ではチップを払わなければならない国もまだまだあり、私自身数年前妻と出かけたハワイ旅行では、思いのほかチップでお金がかかった(価格の10~20%)実感があります。
 このように接客サービス自体が有料でそれなりの対価が払われる国がある中、日本ではタダで欧米以上の質の高いサービスが受けられるのですから、外国人観光客は大喜びのはずです。

 しかし、日本の労働者側から見れば安い賃金で働かされるだけでなく、場合によってはお金に結びつかない無償のサービスをしいられることになります。
 このまま日本のコスパの良さが世界中で定着してしまうと、将来円高、賃金(人件費)上昇、さらなる物価の上昇などで、訪日旅行の費用が値上がりした時、外国人観光客が一気に減ったり、値上がりした分これまでと同等かそれ以上のサービスを求められたりする可能性は否定できません。

 日本の労働市場全体の問題(低賃金、サービス残業等)とも連動しますので、なかなか簡単にはいかないと思いますが、少なくとも観光に関しては、商品だけでなくサービスも含めて、
 「これだけ質の高い商品・サービスが得られ、安全快適に旅行できるのなら、それに見合った対価を払うのは当たり前だ。」
 と、外国人観光客が自然と納得できるように、政府・経済団体は、高品質高価格の”日本ブランド”の構築・普及に邁進してほしいと、個人的には思っています。

外国人労働者政策への疑問

 私が常日頃から思っていたことがタイトルとして書かれた記事がありましたので、今回紹介します。
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「移民=低賃金の働き手」その考えが日本の人口問題を悪化させるワケ


 
 私は正直政治思想的に大西氏とは少々異なりますが、この外国人労働者についての見解はまさにその通りだと思います。
 「自分自身で労働力人口を再生産せず「慢性的」に労働力不足となっている…その穴を埋めるべく都合よく利用される外国人」
 「外国人を先進国は単なる安価な労働力としか考えておらず思い切り低賃金とする…国内で彼らと競合する底辺労働者層はそれにつられて低賃金で働かされる…」
 「底辺労働者層が労働力を再生産できなくなり再び人口減⇒労働力不足⇒外国人労働力への依存という負のループに陥る」
 「国内での格差の拡大が進み、日本の底辺労働者との競合が構造化」

 そして発展途上国が経済成長(賃金上昇)を続けるなか、日本は急激に円安が進み外国人労働者の実質賃金は目減りしていますから、日本との賃金差は急速に縮まっています。
 記事にあるような中国どころか、最近はベトナム人も「自国で稼ぐのと大して変わらない」と、帰国する人が増えているようです。

 考えたくはありませんが、このままでは次のような将来の悲惨な日本社会が目に浮かんでしまうのです。

 ア.アジアから外国人労働者はほとんどやってこなくなり、中・南アフリカから貧困層を呼び寄せざるを得なくなる
 イ.優秀な外国人労働者の多くが本国に帰国し、問題を抱える外国人がそのまま残り、徐々に治安が悪化する
 ウ.気が付けば日本人が、かつて3K(汚い、危険、きつい)と言われた仕事に就かないすみ分けが定着してしまって、外国人が去っても慢性的な労働力不足は解消せず、ますます経済力は低下する(特にインフラや製造業分野)

 西欧の難民問題をよい教訓として、まだ間に合う今のうちに外国人労働者に対する考え方や待遇を抜本的に改める必要があると思うのですが…。

ツール・ド北海道死亡事故、その後判明したこと

 半月ほど前、本ブログで「ツール・ド北海道」という自転車レース中に起きた選手の死亡事故を取り上げました。
 その当時は情報も断片的であり、特に進入禁止であった区間になぜ乗用車が入り込み移動していたのか、よく把握できていませんでしたが、先日公開された動画から新たな事実が判明しました。
 大会関係者が撮影したと思われるその動画には、事故現場近く(500メートルほど先)で、事故車と同じ車種・色の車をわきに止め、先頭の選手を撮影している人物が映っていましたから、車の運転手は間近で選手を見たいがために、閉鎖される前意図的にコースに侵入した可能性が極めて大きいのです。

 私はサイクリストの一人として、身勝手で規範意識に欠ける事故車運転手とともに、記者会見で不誠実な自己弁護を繰り返す大会主催者に強い憤りを感じ、亡くなった選手のためにも多くの方に真実を知っていただきたく、再びブログで取り上げることにしました。
 ちょうど事故の概要や記者会見の様子などをわかりやすくまとめている地元テレビの動画(約10分)がありましたので、リンクさせていただきます。
 将来のある若者の尊い命が失われた事故ですので、自転車競技にそれほど興味がない方も、できましたら視聴していただければありがたいです。動画はコチラです。
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なぜ事故は起きた?ツール・ド・北海道で事故 大学生が死亡


この動画に事故車運転手が映っている決定的場面はありませんが、別のサイトでは公開されています。
 協会側は「片側車線を走るルールを決め徹底していた」 と言っていますが、過去の大会の動画を見ますと、大集団形成時などでは反対車線いっぱいに広がって走行していましたから、これまで徹底していたとは言い難いですし、そもそも高速走行する(平地では時速40~50キロ、下りでは60~80キロにもなる)自転車レースでは、意図しないふくらみ・はみだしは頻繁に起こりえます。
 ホビーレーサーの私から見ても、仕切りのない片側車線でタイム・順位を競う自転車レースを行うのは、物理的にもかなり無理があると思います。
 また別のサイトを見ますと、国際自転車競技連合規約では、「競技運営については大会主催者にすべての責任がある」と明記されていますから、10日以上もたってやっと記者会見は開いたが、事実確認等の調査すらろくに進んでおらず、競技運営の正しさだけは主張するという対応に、私は強い憤りを感じたわけです。
 これではビッグモーター会見と大して変わらないのではないでしょうか?
 ましてや事故の起こった場所は車両進入禁止区間ですから、なおさら主催者側の運営に問題があったと考えるのが自然でしょう。
 動画での小橋氏の見解にほぼ同意しますが、亡くなった選手の名誉のためにも、また今後大会が存続できるようになるためにも、徹底した検証を行うとともに、大会幹部組織の刷新が必要ではないかと思うのです。

プロフィール

わだしん

Author:わだしん
和田慎市です。公立高校退職後私立高校講師を務め、令和5年度から静岡県公立高校で非常勤講師をしています。教鞭をとるかたわら、教師人生で学んだノウハウを多くの方に活かしてもらおうと、執筆・講演活動を行っています。昨年9月5日に新刊(第5作)「弱みを強みに変える魔法のフレーズ99」(アメージング出版)を出版しました。最近はアゴラ‐言論プラットフォーム‐に時々投稿しています。ご意見・情報交換はこちらへお願いします。なお、詳しいプロフィールはこちらから。

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