いよいよ明日は大学入試センター試験!

 いよいよ明日は大学入試センター試験です。教師である私も勤務校の生徒のためにこれまで全力で受験指導をしてきました。
 私は講師のため授業しか担当していませんが、それでも2年間同じクラスの「地理」を担当してきましたので、教え子たちへの思い入れは強いものがあります。
 彼らはこれまで本当によく頑張って私の授業についてきてくれました。彼らのひたむきな努力がさらにプラスαの運を持ってきてくれればと、心底願っています。
 
 さて、私のブログを見てくれている受験生の方がいるかもしれませんので、一言アドバイスをさせていただきます。
 よく勝負の世界で「心技体」が大事だといわれますが、本番直前まで来てしまえば「技」はもう伸びませんので、これまで身に着けた学力を最大限発揮するためには心と体が重要となります。今夜はあらかじめ明日の試験の持ち物等の準備を済ませたうえで、早めに床に就き睡眠を十分にとりたいものです。
 ただそうはいっても緊張と興奮でなかなか眠れない人もいるでしょう。でも心配することはありません。私自身が興奮するとなかなか眠れない人間でしたが、熟睡時間が少なくてもイメージトレーニングをしっかりすることで朝の寝覚め・気分がよく、ヤル気もみなぎっていたのです。この受験用のイメージトレーニングとは、自分が最大限の力を発揮し最高の結果(点数)を出した場面や、さらには第一志望校に合格した場面をリアルに想像しながら床に就くことです。人は寝床についた時に思っていることを夢に見る傾向があります。ですからイメージトレーニングによって成功体験の夢を見たなら、翌日の寝覚めもよく精神的に落ち着き、モチベーションが高まっているはずなのです。
 ただ良い精神状態でテストを受けたとしても、誰でも必ずミス・失敗はあります。2日間の試験が終わるまではできなかった問題に固執するより、見事に正答した箇所のイメージを強く持ち、次科目や翌日の教科に精神的余裕をもって臨みましょう。実際100点満点の人など全国でもほんの一握りですし、間違い箇所や理由がはっきりわかっている人の方がテストを冷静に分析していますので、結果的に高得点であることのほうが多いのです。
 受験生の皆さんがこれまでの勉強と知識習得に自信を持ち、失敗を恐れず冷静かつ前向きに入試問題に取り組んでいけば、持っている力を最大限に近い形で発揮できるのではないかと思います。
 受験生の皆さん、自分に自信を持ち焦らず落ち着いて頑張ってください。陰ながら応援しています!

阪神淡路大震災から24年

 本日1月17日は皆さんご存知のように阪神淡路大震災が起きた日です。あれから24年がたちました。あらためて不幸にして犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。
 1995年にこの大震災が起こった時、ちょうど私は公立高校で3年生の担任をしていました。進学校だったため、クラスでも多くの生徒がセンター試験(当時は共通1次試験だったと思います)を受けましたが、そのすぐ後に地震が起こったのです。現地の被災者の安否の心配はもちろんのことでしたが、私の身近な問題として、クラスに神戸大学を受験しようという男子生徒が2名いたのです。私は2人と受験をどうするのか直ちに面談をしましたが、二人とも受験の意思が固かったことと、幸い神戸大学キャンパスは授業ができないほどの壊滅的な被害を受けていなかったことから、予定通り神戸大学の二次試験を受験しに行ったことを今でもよく覚えています。
 それにしても地震発生が朝早い時間帯だったため、眠っていて気づく間もなく建物の倒壊で犠牲となった方が多く、さぞ無念だったことでしょう。
 またこの地震で予知・予測がいかに難しいことかも思い知らされました。阪神地区はこの時までしばらく大きな地震が発生しておらず、地元民の中では地震のリスクが少ない安全な地域だといううわさすらあったといいます。ところがよく調べてみると、神戸から淡路島にかけて活断層が通っていたわけです。
 その後も東日本大震災をはじめ、大きな地震が全国各地で何度も発生していますから、今や日本の国土で安全と呼べるところはないと思ったほうがよいでしょう。地震の揺れによる建物倒壊だけではなく、津波、土砂崩れ、火災など、一体どのような災害が付随して発生するかわかりません。報道特集等で「富士山大噴火」「大地震被害予想30万人!}など、危機をあおりすぎるのも確かに問題ではありますが、大地震が発生すれば一人も犠牲者を出さないことはまず不可能なのも事実です。
 そこで現実的には少しでも被害を少なくする「減災」を目指すことになります。今回は具体的なことは書きませんが、私達はまず自分の住んでいる地域をよく知ることから始めるべきでしょう。地形・地質、雨の降り方、風の向き強さ、地域の地震予測、発生後の被害予測(どんな災害がどの地区でどの程度起こるか)、などがその主なものでしょう。それらを踏まえて住居の耐震化、避難経路・避難場所、携行品等について家族・親族・近隣の自治会で話し合うなど、具体的な対策を市民一人一人が施すところから減災は始まるのではないでしょうか。
 私自身も肝に銘じることですが、他人ごとではなく、自分・家族・親族が犠牲になる最悪の事態を想定して行動を起こす必要があると思います。


稀勢の里引退に思うこと

 ついに稀勢の里引退の日がやってきてしまいました。大相撲に興味がない方でも人気のある「横綱稀勢の里」を知っている方は多いのではないかと思います。
 既に識者をはじめ様々な方がコメントしていますし、それぞれ思いがおありでしょうから、私は他人の意見に直接賛成や反対を述べたりせずに、自分なりの感想を述べたいと思います。
 稀勢の里は私の中でかなり好きな力士の一人でした。単に日本人だから応援したというのではなく、正々堂々とした力強い相撲と愚直なまでの言動が好きでした。稀勢の里は「力士は黙って土俵で勝負する!」ことを体現し、あの大横綱白鳳とも互角に渡り合える力を持っていたことは紛れもない事実でしょう。
 ただ稀勢の里は貴乃花に次ぐ幕内スピード出世を果たしながら、ここ一番の勝負に弱かったことも事実です。そのため大関になるのに長い年月がかかりました。それでも念願の優勝を果たし、周りの温情があったのは事実ですが横綱の地位に上り詰め、連続優勝もしました。
 しかし、その時のケガが尾を引き、それ以降は途中休場を繰り返すなど思った成績を上げられないまま今日を迎えたわけです。
 私は応援者の一人でありながら、昨場所3連敗したところでさすがに限界を感じ、潔く引退の決断をすべきではないだろうかと内心思ったりしました。しかし、本日の稀勢の里の引退記者会見を見て納得しました。彼は横綱にしがみつくのではなく、国民や相撲協会からの後押しで横綱にさせてもらったのに、その恩返しをしないままでは終われないという強い責任から、負けても負けても相撲を取ることに固執したのです。もはや横綱としての成績や慣例といったことで、外野がとやかく言うべきではないと思いました。
 ただ一つ、稀勢の里のここ2年の苦悩を見て、相撲ファンだけでなく一般市民が考えねばならないことがあると思うのです。それはよくマスコミが演出する日本人の好きな美談・感動話に同調しすぎてはいけないということです。出場・休場の最終的判断は本人の責任であるにしても、大きな負傷をしたなら体を治すことを優先させてあげられる冷静な議論が必要ではないでしょうか。稀勢の里のことだけでなく有名人・スポーツ選手など、国民の思い入れが強すぎると異常なまでの期待感を造成する空気が出来上がってしまいます。対象選手が稀勢の里のような愚直な生真面目な人物であればあるほど、無理をさせない冷静な雰囲気・環境づくりが私達には必要なのではないでしょうか。

東京オリンピックを招致に関するJOC(会長)贈賄疑惑について

 このところ新聞やテレビでも取り上げられていますが、フランスの司法当局はJOC竹田会長に対し、贈賄容疑で捜査する方針を決めました。実はリオオリンピックの頃にも、IOC委員への贈賄の疑いがまことしやかに語られており、その渦中の人物の息子の関連会社に2億数千万円もの高額コンサルタント料が支払われたという構図が、今回の東京オリンピックの贈収賄疑惑と非常に似ているというのです。
 2年以上前にJOCは第三者委員会が贈賄の証拠はないという結論を出していますが、今回再びフランス司法当局が動いている状況から想像すれば、何らかの不正な金品授受があったのではないかと疑いたくもなります。
 そのため、本日(15日)午前中、竹田JOC会長は共同記者会見を開き、自らの肉声で身の潔白を証明する旨の説明をしたのですが、私は逆に疑惑はますます深まったように感じました。その理由は次の2点です。
 1つは直前の前日の深夜になって、JOC側が会見時記者からの質問を一切受け付けない方針を決めた点です。やましいことがなければ限られた時間の中で質問に応じるのが当たり前だと思いますが。そして2点目として、私はユーチューブ等で竹田氏の会見の一部始終を見ましたが、プレゼンを依頼したコンサルティング会社が、具体的にどんな実績があり、どんな業務を行っているのか説明が一切なかっただけでなく、2億3千万が具体的にどういう業務に必要だったのか、また使われたのかも一切話がなかったからです。
 客観的に見ても、疑惑を払しょくするどころか市民(特にネット民)が益々疑念を抱くことになったのではないでしょうか。
 以前一度取り上げたとは思いますが、東京に限らず現代のオリンピックは商業主義に侵され、多額のカネが動くことは当たり前になっており、リオオリンピック同様これまでに何度も関係者の贈収賄の噂が絶えることはありませんでした。
 ですから日本だけが追及される問題ではないでしょうが、だからといって贈賄が事実なら許されることではありません。
 オリンピックファンの方には怒られるかもしれませんが、純粋なアスリート同士の戦いであるオリンピック憲章から大きくずれてしまった今のオリンピックの膿みを出し切るには、今回の疑惑追及はいい機会なのかもしれないのです。
 すでに肥大化したオリンピックを運営できる世界の都市(国)は限られ、開催地に立候補する都市は激減しています。わずか2~4都市のライバルに勝つために、数十億円もの招致活動費(すべて不正な資金というわけではありません)を使うなんて馬鹿げていると思いませんか? 
 また前回の1964年東京五輪のように、日本が経済的にまだ発展途上であれば、インフラの整備(新幹線・高速道路など)が将来の経済発展にもつながるでしょうが、インフラも整っている先進国の日本に多くの経済効果は望めません(そもそも経済効果のためにオリンピックを開催するのではありませんが)。
 国民や選手のオリンピックへの純粋な思いを踏みにじるようなIOC・JOC・マスコミ・グローバル企業の利権構造にメスを入れ、私たち自身が疑惑の深層を暴くことは、長い目で見て日本の構造改革にもつながりプラスになるのではないでしょうか。

成人式のイベント化について思うこと

 昨日は民法での「18歳成人」移行について私の考えを述べました。実は私の周りでも多くの方から「高校在学中の成人は現実的でない」とか、「高校生では盛大な成人式が実施しにくい」とかいう意見が聞こえてきます。結局「18歳成人」が危ぶまれる大きな理由の1つが「成人式のイベント化」なのではないでしょうか?
 今日のネット記事を眺めても、成人式がディズニ―ランドでおこなわれたり、水族館で行われたりするなど、年々成人式がイベント化し盛大になってきていますし、かなりの女性が式で着物を着用していると思われます。
 若者個人個人が楽しい良い思い出を残せること自体は良いのでしょうが、日本全体として成人式の在り方を考えた場合には、様々な問題を内包していると思います。
 初老に達したオジサンが成人式を恨めしく思い愚痴を言うわけではありませんので、少々お付き合いください。
 私なりに今の成人式の問題点を整理しますと
1 派手なイベント化する成人式の流れが、多くの準備と費用をかける自治体間の「魅力ある成人式演出競争」をエスカレートさせる。
2 1の傾向が強まる中、新成人が一生に一度の晴れ着を着る場となり、経済困窮家庭には大きな負担となる。
3 2によりコスパの高い成人式をターゲットにした貸衣装業が増え、熾烈な顧客獲得競争を展開する(昨年の貸衣装「はれのひ」の逃亡事件は記憶に新しいところです)。
4 大きな自治体では式典・講演なども実施するが、会場の内外で騒ぎ・トラブルが発生することがある(残念ながら今年も神奈川県など何カ所かで発生しました)。

 少しだけ捕捉しますと、1はふるさと納税と構図が似て各自治体間のアピール合戦になりつつあり、予算も魅力ある施設もない自治との格差が広がるでしょう。3については、一生に一度の晴れ舞台ということで親も奮発しますから、貸衣装等の相場も上がり、業者にとって1日で莫大な収入が見込めるコスパ最高の仕事を奪い合うわけです。
 また4については、普通講演などの場合、聴衆は講演内容か講演者に魅力を感じ講演料を払って見に来るわけですが、成人式の場合は極端に言えば興味のない話を無理やり聞かされるのですから、一部視聴者の態度が悪くなるのも必然的です。もちろん騒いで周りに迷惑を与えることが許されないのは当然ですが。

 こうした問題点からも、やはり今後の成人式の在り方を検討する必要があるのではないでしょうか。
 例えばですが、成人年齢に達したところで、役所から成人の心構えや法律知識などを文書や音声で送るとか、役所に来てもらい「成人証」なるものを手渡し、短時間の啓発ビデオを見てもらうとかいう形に簡素化し、新成人がお祝いをしたい場合は家族・友人などの少人数で宴を設けるとか、新成人自身が同窓会の一環として企画し、自主運営する方法もよいかと思います(現にすでに実施している団体もあります)。そうすれば「18歳成人」のネックである成人式の問題もクリアしやすくなるのではないでしょうか。
プロフィール

わだしん

Author:わだしん
和田慎市です。公立高校退職後、私立高校で講師をしています。教鞭をとるかたわら、教師人生で学んだノウハウを多くの方に活かしてもらおうと、執筆・講演活動を行っています。一年ほど前、第三作「いじめの正体」(共栄書房)を出版しました。ご意見・情報交換はこちらへお願いします。なお、詳しいプロフィールはこちらから。

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